Prime Videoの恋愛リアリティ番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3で3代目バチェロレッテを務める武井亜樹。東京大学卒で経済産業省出身というキャリアで配信前から大きな注目を集めている武井に、これまでの経歴や3代目バチェロレッテとしての旅への挑戦を決めた際の心境、旅の中で感じた自身の変化について聞いた。

  • 武井亜樹 撮影:島本絵梨佳

バチェロレッテになることに「迷うことはなかった」

――3代目バチェロレッテの発表があった際に『バチェロレッテ・ジャパン』はあまり観たことがないとおっしゃっていましたが、番組にはどのような印象をお持ちでしたか?

ひとりの人をめぐって、たくさんの方が競い合うという番組だということは知っていました。参加者の方の名前も聞いたことはあります。

――ご自身が3代目バチェロレッテに決まったときはどういった心境でしたか?

正直「なんで私? いいのかな?」と(笑)。遠い世界すぎてピンとこなかったんですが、せっかくこんな機会をもらえたからやりたいなと思って、迷うということはなかったです。挑戦したい気持ちがあったのですぐに参加を決めました。

――バチェロレッテになったと実感したタイミングはありましたか?

男性参加者の皆さんと初めて会ったときに「今まで生きてきて、経験したこととは全く違うことしてるな」と思いました。

経済産業省から宇宙事業、そして3代目バチェロレッテへ

――また、武井さんのこれまでのキャリアにも大きな注目が集まっていますが、経済産業省ではどういったお仕事をされていたんでしょうか?

経済産業省では、人材政策の部署に配属されていたので、兼業・副業の推進やフリーランスの推進、女性活躍の場を広げる政策を作っていました。

――そこから宇宙事業へとキャリアチェンジされると。

経産省をやめて、「次は宇宙の仕事をしたい!」と思った少し後のタイミングで3代目バチェロレッテのお話をいただいたんです。参加しようとしていた海外のプロジェクトがあって、どっちに行こうか考えて、『バチェロレッテ』を選びました。

ローズを渡す判断基準は「誠実さ」「周りへの敬意」「信念」

――これまでの恋愛を振り返って、ご自身はどういうタイプだと思いますか?

警戒心が強いので、自分からガンガン行くことはないです。時間を重ねていくごとに好きになっていくので、付き合って1年目より2年目とどんどん絆が深くなっていくタイプです。

――今回は限りある時間の中で選択をしていかなきゃいけない特殊な環境だったかと思いますが、どういった判断基準で選ばれていったのでしょうか?

男性たちにローズをお渡ししていくなかで、人として誠実で、周りの人に対してリスペクトを払える、自分の信念を持っていて自分の考えをちゃんと伝えられるような素敵な人たちを選んでいました。

やっぱり自分が一緒にいる人、自分の周りにいてもらう人には、人としての信頼感はとても大事なんだなと改めて思いました。

今までの恋愛では、いろいろ考えすぎてしまうところがあったんですが、今回は時間も限られているので、直感を信頼していました。一緒にいるときの。「この人は信頼できそう」「この人は心を開いていないな」というのを感じ取る嗅覚に頼っていました。

――短い時間でその人のことを知るためのプランはあったんですか?

男性たちはみんなこの旅に向けて、自分の伝えたいことや大切にしてる思いを準備してきたと思うんです。でも、私が知りたいのはそういうことではなくて、パートナーとして一緒にいて安心できるか、幸せでいられるか。だから、最初の方は深い話をするというより、自然体な2人の空気感を作るように、あえてカジュアルな話題を振ったりしてました。

――今回の旅では時間を重ねることも難しかったと思います。

今まではずっと一緒にいて、少しずつ相手のことを知っていって、「この人は信頼できる、素敵だな」と思って、恋愛になっていっていました。今回の旅ではそれができないので、自分の直感とか感覚を研ぎ澄ませて決めていました。

――やはり短い時間の中でローズを渡す相手を決めなければいけない難しさはありましたか?

最初は、私の判断で男性たちの旅を終わらせるということへの責任感が重たくて、心苦しかったです。でも、自分の中で男性たちに「時間がなくて……」という理由で、さようならするのではなく、わかるまで向き合って、自分が納得したタイミングでお別れしようと決めたんです。そこからは申し訳ないという気持ちではなく、ちゃんと男性たちに自分の最善と礼儀を尽くして、できることをやっているから、あとは私の目的を進めるためにローズを渡していきますという気持ちになれました。

――今回参加した15名の男性についてもお伺いしたいのですが、15名の方々はこれまで接してこなかったタイプの方が多かったですか?

こんなに様々な職業の方に接する機会は初めてだったので、職業という意味では会ったことない方はたくさんいましたが、人として安心できる人、信頼できる人たちでした。でも、この旅に参加するにあたって、全員仕事も今までの日常生活も全部日本においてきているので、人と人とのつながり、心と心のつながりで進む旅になりました。

そういう意味では、私がローズを渡していた方は今までの人間関係で友達になってきた人や付き合ってきた人に近い気がします。私のやってることを理解してくれて、向こうの考えてることも私が理解できる。そういう人を選びました。

旅を通して自身の恋愛・結婚観に自信

――旅が始まる前と後で変化はありましたか?

旅が始まる前は男性たちに会ってないので、本当に自分がパートナー選びをできるのかと半信半疑だったんです。でも男性たちと会ってから「私もこの人たちだったら、心をさらけ出して真剣に選べる」と思ったし、「ここでちゃんと選びたい」と思えました。そういう意味では、パートナー探しに対する目標設定は旅が始まってからの方が明確になっていたと思います。

――恋愛観や結婚観に変化はありましたか?

自分の恋愛観や結婚観に自信がつきました。年齢を重ねていくと、恋愛や結婚に学生のときのような純粋な気持ちだけではなくて、いろいろ考えることも出てくると思います。ただ、私は恋愛や結婚に夢を抱いているタイプなんです。そういうことを共有できる人や、同じように思って誠実に向き合ってくれる男性っているのかなと思っていたんですが、この旅では同じような価値観を持っている人が多かったし、みんな本当に誠実で純粋だったので、「こんな素敵な人たちがいるんだな」と嬉しかったし、私はこれからもこの恋愛観に自信を持っていこうと思いました。

――今回の旅を漢字1文字で表現するなら、何になりますか?

「心」。男性参加者の皆さんが派手なことをたくさんして注目を引くというより、自分の心情や感情に正直に飾らずにいてくれました。それはとても勇気がいることだと思うんですが、私も含めてみんなの“心”が出ている旅だったと思います。

■武井亜樹
群馬県出身。2021年3月に東京大学工学部・航空宇宙工学科を卒業後、経済産業省に入省。現在は、宇宙関連事業に熱心に取り組む一方で、宇宙に関する記事の執筆など、宇宙に関する情報を発信するライターとしても活動。趣味は空手(黒帯)、アウトドアスポーツ、食べること(こってり系の日本食とスイーツが特に好き)、ファッション、絵画鑑賞。

『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3概要
タイトル:『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3
配信開始日:2024年6月27日(木)20時よりPrime Videoで独占配信開始
話数:全9話
6月27日(木)20時 第1話-第4話
7月4日(木)20時 第5話-第7話
7月11日(木)20時 第8話-第9話
製作:Amazon
コピーライト:(C)2024 Warner Bros. International Television Production Limited. All Right