オーディオブック配信を手がけるAudible(Amazonオーディブル)は6月25日、定額聴き放題の作品が20万作品を突破したと発表した。あわせて、著名な俳優による朗読作品や人気作家による書き下ろし作品、ライトノベルなどのコンテンツを拡充し、顧客満足度を高める取り組みも表明。Amazonプライム会員を対象に、Audibleが3カ月無料で体験できるキャンペーンも実施する。

  • 永作博美さん(左)の朗読で、湊かなえさん(右)の短編集『サファイア』がAudibleで配信されている

Audibleは、音声でコンテンツが楽しめるオーディオブック配信サービス。2022年に、作品ごと課金のコイン制に代わり、聴き放題制度を導入した。当時の聴き放題の対象作品は12万作品だったが、2024年4月には20万作品を突破するなど、サービス強化に取り組んできた。日本向けの会員プランでは、月額1,500円で対象作品が聴き放題になる。

  • Audible シニアディレクターコンテンツの宮川もとみさん(左)と、Audible カントリーマネージャーの逢阪志麻さん(右)

作品数を増やすだけでなく、コンテンツのクオリティも引き上げて顧客満足度を高める方針を表明。東野圭吾氏の「誰かが私を殺した」など、人気作家の書き下ろし作品を精力的に投入していくほか、物語を耳から聞いてもらうことを考慮して作り上げた「オーディオファースト」の作品を拡充する。朗読も、知名度の高い実力派の俳優に依頼する。

  • 東野圭吾氏の書き下ろし小説「誰かが私を殺した」が、Audibleで独占配信される

Audibleで聴取時間の伸びが顕著なライトノベルの拡充にも力を入れる。ライトノベルは、聴き放題制度を導入してから特に聴取時間が増えたジャンルで、2021年の時点と比べて364%も増えた。ジャンル別の聴取時間では、文学に次ぐ2位になった。これを受け、「ソードアート・オンライン」などの人気シリーズを投入する。

  • 聴き放題制度の導入を受け、ライトノベルの人気が躍進

  • ライトノベルは、一番人気の「文学・フィクション」に次ぐ聴取時間となっている

  • 2021年と比べると、ライトノベルの聴取時間は3倍以上に伸びている

  • 人気のライトノベル「ソードアート・オンライン」の配信も6月7日に始まった

Amazonプライム会員限定の無料体験キャンペーンを実施する。AudibleまたはAmazonのWebサイトから新規で会員登録すると、Audible会員プランを3カ月間無料で体験できる(無料体験期間終了後は月額1,500円)。キャンペーン期間は7月22日まで。