7月5日公開の映画『フェラーリ』の先行上映会イベントが24日、都内で行われ、KinKi Kidsの堂本光一が登場した。
元レーサーにして、カーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた稀代の経営者エンツォ・フェラーリ。本作では1957年の59歳だった彼の波乱と激動の1年を巨匠マイケル・マンが演技派アダム・ドライバー主演で描く。
公開を間近に控えたこの日、上映前に宣伝アンバサダーならぬ宣伝コメンダトーレに就任した堂本光一が登壇。大のフェラーリ好きな堂本だけに「滅相もないという思いだったんですけど、少年の頃からフェラーリが大好きなので公私混同と言ってもいいですかね。お話をいただいた時に荷が重いという気持ちとうれしい気持ち、自分がお話することでフェラーリの素晴らしさが伝わればという思いでこのお話をいただきました」と笑顔を見せた。
続けて、客席を埋めた自身のファンに「どれぐらい自分のファンの方なのか分かりませんが、多分お前らには分からん(笑)!!」と指摘すると客席から拍手が。それには「拍手じゃないの!」とたしなめつつ、「常にレースでも強くてきらびやかな世界をイメージされると思いますが、決してそれだけではありません。実話として描かれているので、皆さんビックリするんじゃないかなと。そういったものを築いてきた上で今があるんだよと学んでもらえると思うし、そういった礎があるから今のフェラーリがあると学んでいただければと思います」とフェラーリの凄さをファンに訴えた。
フェラーリの430スクーデリアを所有しているという堂本。「乗るには気合がいる車。スクーデリアはサーキット走行が出来る乗用車なので、座った瞬間に『お前乗れるのか?』と聞かれている感じがして、それが心地良いんです。気合がいるのは確かで、訳分からないところが壊れたりしますが、それでも良いんです」と熱く語った。
また、エンツォ・フェラーリの車に対する情熱を描いた本作にちなみ、「どんなことに情熱を注いでいる?」というMCの質問に「今年に限って言えば、ずっとやっている舞台があるので、そこにはもう命を捧げてきたのは間違いなくありますね」と2000年11月の初演以来、ステージに経ち続けている主演ミュージカル『SHOCK』シリーズに触れて「より気合が入るってことはないですよ。今までも限界を越えてきた状態だったので、それより気合を入れてやってしまうと本当に死んでしまいます。いつも通りやることが大事なのかなって最近は思ってます」と自然体を強調しながら、「ミスは毎日起きるし、そこをどうやって自分の中で修正していくのかが大事なことですよね」とさらなる向上心も。
さらに、エンツォ・フェラーリのターニングポイントでもある1957年を描いた本作にちなみ、自身のターニングポイントを問われた堂本は「振り返ればたくさんあると思うんですよ。人生のターニングポイントって。この仕事を始めたこともそうだし、デビューしたこともそう、帝劇に最初に立ったこともそう、ある意味では今の帝劇ラストイヤーもターニングポイント。ターニングポイントはたくさんあると思います」と回答していた。映画『フェラーリ』は、7月5日より全国公開。