映画『朽ちないサクラ』(6月21日公開)の公開記念舞台挨拶が22日に都内で行われ、杉咲花、萩原利久、豊原功補、安田顕、原廣利監督が登場した。
同作は『孤狼の血』『佐方貞人』『合理的にあり得ない』など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子氏による同名小説の実写化作。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない県警・広報職員の森口泉(杉咲花)が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。
■杉咲花、『朽ちないサクラ』公開記念舞台挨拶に登場
イベントでは、原監督が手掛けたという共通点から映画『帰ってきた あぶない刑事』より舘ひろしと柴田恭兵から監督・キャスト陣にサプライズで手紙が。
舘は「ひとりの人間としての正義と警察組織としての大義。杉咲花さん演じる主人公・泉の正義、まっすぐな眼差しが素晴らしかった。混沌とした時代だからこそ、正義を貫くことの大切さを改めて感じることができました。原監督とご一緒した『帰ってきた あぶない刑事』とは同じ刑事モノでも真逆の世界観。共通するのは映画に登場する刑事たちの魅力を存分に引き出す素晴らしい演出力、手に汗握る映像展開に原監督の映画作りの力を感じました」とメッセージを送る。
柴田も「『朽ちないサクラ』公開おめでとうございます。『あぶ刑事』の次に手掛けられた作品が、またも警察が舞台のしかもミステリーとのこと。『帰ってきた あぶない刑事』のようにアドリブ満載ではないでしょうね。間違ってもハーレーとショットガンで事件を解決しないようにと願います。原監督なら『帰ってきた~』のときと同じようにスタッフみんなと『いい作品撮るぞ』という空気をつくり上げて、これからも素敵な映画を生み出していくと思います。またどこかでお会いしましょう」と笑いを交えた手紙で会場を盛り上げた。
MCの代読を聞いた原監督は「泣きそうですね…… うれしいです。まさかのサプライズでびっくりしました。とにかくうれしいです。作ったものが垣根を越えて観ていただけるのは大変光栄です」と感動しきりの様子。杉咲も「こんなことってあるんだなと思って……でもそれは監督のお人柄であったり、積み重ねてきたものが、こうやって作品と作品を超えたところで繋がったりすることがあるんだと思って感動しました」と感慨深げに語った。