アドバンは6月19日、「FXの実態と課題」に関する調査結果を発表した。調査は4月23日~30日、20歳以上の男女1万168名を対象に、インターネットで行われた。

  • FXの取り組み状況

    FXの取り組み状況

調査によると、FXに興味がある人の割合は33.1%。一般成人のおよそ3人に1人がFXについて興味を持っており、FXには一定の注目度があるといえるものの、FX取引を現在も行っている人はわずか5.9%だという。

現在取引を行っている人の投資の種類を見ても、「株式」(26.3%)や「投資信託」(25.9%)が多く、「FX」(5.9%)は「暗号資産」(7.2%)を下回っている。FXは一定の知名度があるものの、取り組む人が決して多いとはいえない状況であることが浮き彫りとなった。

  • FXスキルの自己評価

    FXスキルの自己評価

続いて、現在FXに取り組んでいる人を対象に、どの程度の頻度で取り組んでいるか質問したところ、「一日に複数回以上」(27.7%)が最も多く、「ほぼ毎日」(23.0%)と合計すると、半数以上の現役トレーダーが日常的にトレードを行っていることが明らかに。

また、取引をしている人は非常に熱心にFXに取り組んでいるようだが、自身のFXスキルがどの程度のレベルなのかを自己評価してもらったところ、「初級者(基本戦略を理解しているが、まだ安定した利益は得られていない)」(36.9%)や、「中級者(資金管理と自己ルールを設定し、一定の利益を得ているが、年間で見るとプラスにはできていないことがある)」(35.6%)が多く、半数以上が「開始直後(取引を開始し、基本的な知識を学んでいる)」(15.9%)あるいは「初級者」というスキル不足の状態であることがわかった。

なお、「上級者(安定した利益を得ている)」は10.9%、「プロ(安定した利益が生活費を大きく上回り、FXのみで生活することも可能)」は0.7%と、およそ10人に1人が安定して利益を得ているよう。

  • FXで抱える悩み

    FXで抱える悩み

最後に、FXについて抱える悩みを聞いたところ、「取引成績が安定しない」(45.1%)が最も多く、次いで「取引金額(取引量)を増やせていない」(35.4%)、「精神的な負担が大きい」(29.4%)と続いた。