結婚相手紹介サービスのオーネットは、全国の25歳~34歳独身男女474人(男性:252人、女性:222人)に、「独身男女の異性に幻滅(がっかり)した経験に関する意識調査」を実施した。期間は2024年6月4日~ 6月7日で、インターネットを利⽤したクローズ調査が行われた。
今回オーネットでは、身近な男女間における日常の関係性の中で生じる幻滅(がっかり)した経験について、付き合って間もない恋人同士、または好意を寄せる異性に限定して、どのような経験をしたか、またどのような状況で感じたのか、そしてその後関係性がどうなったのかを調査した。
幻滅(がっかり)した経験があると回答したのは、男性は47%、女性は63%となった。男性に対して女性は16ポイントも高い割合で「経験あり」と回答していることから、男性の方が女性に対し不快と思わせる態度や言動をとっている傾向があることがうかがえる。
幻滅(がっかり)した場面として、自分以外の第三者や周囲の人に対する相手の態度や言動を想定した場面の中から選択する質問を行った結果、男女ともほぼ同じ回答結果となった。最も回答割合が多かったのは、「思い通りに物事がすすまない時などの想定外の状況下の態度や言動に幻滅(がっかり)した」という選択肢となった。人柄や性格がとっさに出る状況下で、ふと垣間見えた態度や言動から相手に対するイメージが崩れることが、幻滅(がっかり)という印象を与えるということが男女共通の認識であることがうかがえる。
2番目に多かったのは、「買い物や食事をした際の店員やスタッフに対して幻滅(がっかり)する態度や言動」という選択肢となった。いわゆる「カスハラ」と言われるような場面を含め、第三者に接する態度や言動を通じて、相手の普段気付かない一面や人柄が見えた時に、幻滅(がっかり)することがあるという結果となる。この回答割合は男女ともほぼ同じであったことから、第三者への態度や言動については男女共通の認識であり、相手に不愉快な思いをさせずに良好な関係性を継続するうえで重要な要因の一つであることがうかがえる。
男女ともに1番多かった回答は「なれなれしく違和感のある距離感で接してきた」となった。女性の回答(31.7%)が男性(25.2%) を約6ポイントも上回る回答結果となり、男女共通の認識の中で、特に女性の方が男性よりもその意識が高いことが読み取れる結果となった。また、「スマホを気にする態度」については、男性から女性に対して幻滅(がっかり)する傾向が高いという結果となり、男性の回答の中で最も多かった「なれなれしく違和感のある距離感で接する」(25.2%)とほぼ同割合となる24.4%という回答結果となった。また、「場違いな身なり(服装)で現れた」という回答については、男性の方が女性よりも7ポイント高かった。
男性で最も多かったのは「その場では伝えず、その日のうちまたは翌日に伝えた」「自分の思いを伝えることはしなかった」の2つの回答で、それぞれ28.6%で同割合という結果になった。一方、女性の回答で最も多かったのは「自分の思いを伝えることはしなかった」(41.0%)で、2番目に多かった「後日タイミングを見て遠回しに自分の思いを伝えた」(19.4%)を20ポイント以上も上回る結果となった。この男女の回答結果から、男性の約5割は女性に対して幻滅した態度や行動を「相手に伝えようとする」意識がはたらく一方で、女性の4割は「相手に伝えることをしない」という結果となり、男女で幻滅(がっかり)した後の意識、行動の違いが出る結果となった。
この設問でも、男女間で回答結果に大きな違いがみられた。前述の設問で、女性は男性よりも「幻滅(がっかり)したことを相手に伝えることが圧倒的に少ない」という結果となったが、その回答の意味することが行動の実態としてこの後の設問への回答結果から読み取ることができる結果となった。
男性で最も回答が多かったのは「少し距離をおいて接するようになり関係性は薄れた」(32.8%)であった。一方で、女性で最も多かったのは「早々に関係を解消し疎遠になった」(29.5%)で、次いで「自分のタイプではないと判断しそれまでの関係性はなくなった」(28.8%)であり、2つの選択肢の回答がほぼ同数という結果になった。また、この2つの回答の合計(58.3%)で約6割に達するという結果となった。男性の2番目に多かった回答が「相手の個性の一つとして許容して関係性は継続した」(22.7%)であることからも、女性は男性よりも幻滅(がっかり)したことで相手に対する好感度が大きく低下し、それまでの関係性を解消または関係性が疎遠になる傾向があるという実態がうかがえる結果となった。
■調査名 :オーネット 「独身男女の異性に幻滅(がっかり)した経験に関する意識調査」
■調査地域:全国
■調査対象:独身の男女25歳~34歳
■調査方法:インターネットを利⽤したクローズ調査
■調査日:2024年6月4日~ 6月7日
■調査主体:オーネット
■サンプル数:474人 (男性:252人、女性:222人)