今年3月、ウソしか言わない唯一無二の“ファンタジー漫談”で『R-1グランプリ2024』王者に輝いた、芸歴21年目のピン芸人・街裏ぴんく。その優勝を記念したカンテレ・フジテレビ系バラエティ特番『街裏ぴんくの職業・漫談家 絶対おもろいって言わせたんねん!』が23日(25:10~26:10)に放送される。

番組では、3つのシチュエーションでオリジナル漫談を披露。「はとバス」のガイドとなって東京の名所を巡り、乗客を漫談でもてなすバスツアーを行うほか、自身の母校である大阪・上宮太子高等学校で全校生徒を前に凱旋漫談を。さらに“因縁の相手”というEXILE TAKAHIROのソロライブに潜入し、TAKAHIROをテーマにした漫談と一夜限りのスペシャルデュエットにも挑戦する。「全部がやってみたかったこと。夢でした」と語る街裏ぴんくに、番組の見どころとさまざまな夢を叶えつつある“今”を聞いた。

  • 街裏ぴんく

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マジで臨んだオーディションで「僕がEXILEだった可能性」も!?

――バスツアーに母校凱旋、そしてTAKAHIROさんのライブと、用意されたシチュエーションが豪華ですね。

そうなんです。ホンマに優勝ってしてみるもんやなと(笑)。全部がやっぱり夢でしたからね。出演者も豪華で、はとバスツアーにはカズレーザーが来てくれたりとか、上宮太子高校ではサルゴリラと一緒に校内を回って楽しかったし、ライブではとろサーモンの村田(秀亮)さんと初めてご一緒できたりとか。そしてやっぱり、僕が一方的に因縁を感じていたTAKAHIROさんですよね。

  • 優勝記念特番『街裏ぴんくの職業・漫談家 絶対おもろいって言わせたんねん!』より=カンテレ提供

――その因縁というのは、TAKAHIROさんがEXILEに加入することになった18年前のオーディション「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION 2006 ~ASIAN DREAM~」に、実はぴんくさんも参加していたという……。

そうです。だからね、僕がEXILEだった可能性もあったんですよ。

――可能性はゼロではなかったと(笑)。どんな経緯でオーディションを受けたのですか?

僕が大学生のときに漫才コンビを組んで1年くらいのときですかね、EXILEの新しいボーカリストを探すオーディションがあるというのを知って。もともと芸人をやりながらクラブとかでR&Bを歌ってたりもしたので、「ちょっと受けてみようと思うんやけど」って当時の相方に言ったら、「いいんじゃない?」って。

――そんなにあっさりと?

絶対に受からんわと思ってたんでしょうね、たぶん(笑)。でも自分としては結構マジでしたね。入れるなら入りたいなと。もうEXILEになれるんやったらね、これは受けとかな! と。実は正直、漫才コンビもこれからちゃんと続いていくのかなっていう不安もありましたし……結局その後、結成3年で解散することにはなるんですけどね。

――3次審査まであったようですが、どこまで進まれたんですか?

それはもう、栄誉ある“1次予選敗退”です(笑)。でも一応ね、全力で歌うっていう雄姿だけは見せられたかと思います。

――そのとき、会場でTAKAHIROさんとたまたま顔を合わせていた、なんてことは?

いや、まったくないです(笑)。 でも後に振り返ってみると、あのオーディションでTAKAHIROさんと僕の人生が一回交差してたんですよね。僕とTAKAHIROさんは同い年で、当時は20歳くらい。あのときは同じ道を志したけど、こっちは結局違う道に進んで、そこからいろいろありながら歩んできたんやという事実を、TAKAHIROさんにお伝えできたことがめちゃくちゃうれしかったですね。

――番組では、TAKAHIROさんと一緒に歌われたそうで。

これは本当に感慨深かったです! ライブに乱入という形やったんで、もう最高に緊張しましたけど(笑)。TAKAHIROさんはもちろん、会場のファンの方々がすごく温かくてありがたかったです。