通知が届いたので見てみたら、「AirPods (Pro)があなたと一緒に移動しています」という通知が。自分はAirPodsを持っていないのに一緒に移動しているとは...手荷物を確認してもAirPodsがあるはずもなし、狐につままれたような気分になります。
この通知が届く原因は、一部のAirPodsやAirTagなど「『探す』ネットワーク対応アクセサリ」が一定時間自分の近くにあるためです。『探す』ネットワーク対応アクセサリは、どこにあるか追跡可能にするだけでなく、迷惑な追跡を防止する機能も用意されており、その働きにより通知が届いたのです。
「探す」ネットワーク対応アクセサリが持ち主の手元を離れ、一定時間ほかのiPhoneユーザの近くにあることが確認されると、AppleはそのiPhoneユーザへ通知を発信します。AirPodsの場合、見覚えがあるかどうか訊ねられるので、見覚えがない(自分のものではない)と答えればOKです。
どうして見覚えのない、心当たりもないAirPodsについて確認を求められたかについては、いくつかの原因が考えられます。
ひとつは、一緒に行動している友人のAirPodsがなんらかの原因で接続が途切れ、一定時間が経過したこと。接続が切れてから10分、20分ほど経過すると、近くのiPhoneユーザに通知が届きます。友人のAirPodsを借りたときも同様で、本当の持ち主ではない人物に通知が届きます。
電車やバスで移動中に近くの人がAirPodsの充電ケースを置き忘れた、というケースもありえます。AirPods Pro(第2世代)の場合は、通知だけでなく警告音で知らせるため、違いがわかります。
いわゆるストーカー目的で、悪意を持つ人物がカバンかなにかにAirPodsを隠し入れたのかもしれません。ただし、そのような目的には同じ「探す」ネットワーク対応アクセサリでもAirTagのほうが適しているため、可能性としては低いでしょう。