Number_iが18日から20日、初の単独コンサート「No.O -ring-」を東京・有明アリーナにて開催した。さらに全国7カ所での「Number_i LIVE TOUR 2024」開催と、1st Full Album「No.I」(読み:ナンバーワン)の発売(2024年9月23日)を発表した。本記事では19日13時30分公演の模様を紹介する。
ライブは、和風のサウンドを使ったSEでスタート。開演前のステージ上には存在感のある大きな松の木が鎮座しており、客席には桜の花びらが降り注ぐ。日本らしいニュアンスの漂う幕開けとなった。
身体中に響く低音が期待を高める中、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人はステージの高い位置にあるリング状の舞台装置から登場。舞台装置がゆらゆらと揺れ、火花が散りながら下に降りるというダイナミックな演出とともに「OK Complex」を披露する。ダンサーに囲まれた3人はクールなウィスパーボイスでオーディエンスを魅了。歌い終え、リボンを使ったフライングパフォーマンスで舞台装置からステージに降りると、客席からは大歓声が飛び交った。
3人それぞれが「iLYs」(ファンネーム)への想いとこの公演への意気込みをラップに乗せ煽ると、「FUJI」へ。ステージ上を縦横無尽に動き回りながら、岸の高速ラップ、平野のリズム感たっぷりのフロウ、神宮寺の低音の効いたリリックと、それぞれの魅力を届けていく。レーザー照明が臨場感たっぷりに飛び交った「GOAT」では、ダンサーとともにキレのあるダンスを見せた。
序盤からワイルドに、そしてクールにパフォーマンスを見せていたNumber_iだったが、MCになると一転、和気あいあいとした空気になる。
平野は上の階の座席にいるオーディエンスに向け「結構ちゃんと見えているからね」と呼びかけ、岸は序盤の撮影可能パートが終了したことを受けて「僕たちだけを見てくださいね」と甘く呼びかける。神宮寺はオーディエンスを見渡し、「こんなにたくさんの人が来てくださって、改めてたくさんの人に応援していただいていると再認識できます」と感謝を伝えた。
MCののち、爽やかな歌声がこれまでの選曲とは空気を変える「No-Yes」へ。ムービングに乗る3人は笑顔で客席に手を振り、オーディエンスとのコミュニケーションを楽しんでいる様子。紙吹雪が舞うなか披露された「花びらが舞う日に」では、平野と神宮寺が向かいあって歌う場面も。中盤には3人がそれぞれのムービングに乗り、ステージから距離のあるオーディエンスにまでその姿を見せにいく。クールに、ワイルドに魅せた序盤とは打って変わり、甘い歌声で魅了した。
その後も、爽やかさを残しつつも大人びた色気を感じさせる「Is it me?」、柔らかな声で歌い上げたバラード「i」と続き、様々な表情を見せていくNumber_i。
ロングMCのコーナーでは、岸と平野、神宮寺の3人が、屈託のない笑顔でやりとりをする。そんな和やかな時間とシームレスに繋げた「Banana(Take It Lazy)」で穏やかな時間を作り上げると、ライブはソロダンスコーナーへ。
最初に登場した神宮寺は、ダンサーとともにダイナミックなダンスを披露する。電飾のついた布を大きく使い、立体的なステージを繰り広げた。続く岸は、6人のダンサーとともに映像と連動したパフォーマンスを披露。格闘技や武道を思わせる力強いダンスで魅了した。
ダンサーを引き連れることなくソロで登場した平野は、妖しげに色を変える煙に包まれながら、ビートに身体の動きを合わせる緩急のあるパフォーマンスを展開。やがてダンサーとともにメンバー全員が揃うと、平野が振り付けを担当したダンスパートへ。ステージセットを使って素早く人数を入れ替えたり、全員でのフォーメーションダンスを披露したりと、ギミックの効いたパフォーマンスを届けた。
和風なリリックと振り付けを炎の演出とともに力強く届ける「BON」を披露すると、「Blow Your Cover」、「Rain or Shine」とジャジーな楽曲を続ける。再び「GOAT」をパフォーマンスし会場一体となって身体を動かすと、盛り上がりも最高潮に到達した。
アンコールの歓声に応え再登場したNumber_iは、客席へと手を振りながら「Midnight City」を披露したのち、しっとりと歌う「夢の続き」でエンディングへ。口々に感謝を伝え、Number_iの様々な表情を見せた、盛りだくさんのライブを締めくくった。
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