福岡北九州フェニックス総監督の西岡剛氏が15日、YouTubeチャンネル『ABEMA 野球【公式】/アベマでMLB」で公開された動画「【レベルスイングとは??】西岡剛も実演!MLBの最新バッティングトレンドを紹介!【MLB's on FLEEK #9】」に出演。バッティングトレンドについて解説した。
MLBのバッティングトレンドを徹底解剖
番組では今回、MLBのバッティングトレンドを徹底解剖。まずは、トレンドが大きく転換した、2017年の「フライボール革命」を紹介。このフライボール革命について、西岡氏は「これまではライナーを打つことが基本とされてきたが、バットとボールの角度をつけてフライを打てば、そのままスタンドインすることがデータとして証明された」と解説する。
これに、元高校球児のさや香・新山は「僕の学生時代は、バットを上から下に振り下ろす“ダウンスイング”で教わってきたのに!? 王貞治さんのイメージだった」と驚きの声をあげると、西岡氏は「日本人が結果を残すなら、ダウンスイングが正しいこともある」と説明。続けて、「日本人はパワーがないから、“アッパースイング”にするとフェンスを越えられず、ホームランにならない。それなら、ダウンスイングで野手の間を抜いて、ヒットを狙った方がいいという考え方もある」と持論を述べた。
日本球界でレベルスイングの選手は?
また、MLB最先端のバッティングトレンドを西岡氏が実演解説。ボールの軌道にバットを合わせ、点ではなく線でとらえる「レベルスイング」を披露した。西岡氏は「ダウンスイングはタイミングが合わないと打てなかったけど、レベルスイングはバッティングの幅が広がる」と語り、「MLB選手は、ボールに対してどのようにバットが入るかを意識していて、その結果としてレベルスイングになっている」と説明した。
新山が「日本球界でレベルスイングの選手はいる?」と質問すると、西岡氏は「成績を残している選手は、みんなレベルスイング。いかに早くボールの軌道にバットをのせられるかが大事で、その時間が長い選手が良いバッター」と答えた。
さらに、高校時代に4番バッターを担っていた新山もバットスイングを披露。新山がバットを構えると、西岡氏は「いい構え!」と絶賛するが、いざバットを振ると、「あ~打たれへんわ(笑)」と厳しい言葉をかけ、笑いを誘っていた。
【編集部MEMO】
『MLB’s ON FLEEK』は、多くの日本人選手や世界最高峰の選手が活躍するMLBの見どころを余すことなく届ける情報番組。大谷翔平や山本由伸が所属するロサンゼルス・ドジャースについての基礎知識や、ダルビッシュ有、松井裕樹、今永昇太、鈴木誠也などが所属するナショナル・リーグの勢力図、MLB特有のルール“ピッチクロック”など、ビギナーから玄人まで幅広く楽しめるテーマで今のMLBを紐解いていく。またシーズン中頃には昨年6月に大活躍し、“ミスター・ジューン”とも呼ばれた大谷の特集や、活躍しているスター選手の紹介、シーズン後半はポストシーズンに向けた順位の動向やタイトル争いなど、それぞれの時期に応じた注目ポイントをテーマに今ほしい情報を届ける予定。