俳優の木村拓哉が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『Believe-君にかける橋-』(毎週木曜21:00~※15分拡大SP)最終回が、きょう20日に放送される。

  • 左から木村拓哉、天海祐希=テレビ朝日提供

■木村拓哉主演、テレビ朝日開局65周年記念作品『Believe-君にかける橋-』

テレビ朝日開局65周年記念作品として制作される本作は、大ヒットドラマ『BG~身辺警護人~』シリーズ(18年、20年)を手掛けた布陣が再集結するオリジナル作。橋づくりに情熱を燃やす狩山陸(木村)が、刑務所に収容されるという思わぬ困難に見舞われながらも、決して諦めることなく希望と再生の道を模索していく壮大な物語を紡ぐ。

■『Believe』最終回、4つの注目ポイント

そんな本作がついに最終回。「龍神大橋」崩落“事故”における自らの潔白を証明し、最愛の妻・玲子(天海祐希)ともう一度堂々と会うため、身の危険も顧みず脱獄・逃走した狩山。壮大な闇に覆われた真相を追い求め続けるも、前回ラストでついに、玲子の目の前で再逮捕されてしまう。しかし戦いはまだ終わってはいない。諦めない信念の男・狩山が、全真相を突き止めて白日の下に晒すべく次なる戦いに向けて立ち上がる。

最終回の気になるポイントは4つ。まず、狩山を投獄に追い込んだ「龍神大橋」崩落“事故”の真相、その裏で糸を引く強大な黒幕の存在だ。“事故”を計画したのは、狩山に罪を被るよう頼んだ「帝和建設」の社長・磯田典孝(小日向文世)。しかし、その裏にはさらに強大な黒幕の存在がちらついている。はたして、黒幕はどう動くのか。そして真の狙いとは。続いて、再逮捕された狩山の行方と、最後に信じられる味方の存在。最終回では、これまで明かされていなかった、登場人物たちの過去や真意も今夜、次々と明らかになる。重度のがんを患い、医師から即入院すべきだと勧告されながらも、狩山を守るため入院を先延ばしし、奔走してきた玲子。命のタイムリミットが迫る彼女の運命は。最後に、逃走中の狩山をかくまった半田豊(田中哲司)の娘を殺した犯人は捕まるのかという点。かつて娘を交際相手に殺されるも、警察には未解決事件として半ば放置されていたが、今夜とうとう捜査に新たな動きが。最終回では、今年3月に公開されたメインビジュアル第1弾の、橋の上でまばゆい光が差し込む向こう岸に向かって何かを投げる狩山の姿、さらに番組タイトル『Believe』に隠されていた伏線も回収される。

■木村拓哉、天海祐希らがクランクアップ

そんな最終話の放送を目前に控えた先週後半には、出演者が連日オールアップ。木村拓哉を筆頭に、竹内涼真、山本舞香、一ノ瀬颯、北大路欣也(特別出演)、上川隆也(友情出演)、斎藤工、小日向文世、天海祐希――豪華メインキャスト陣が充実感みなぎる笑顔を浮かべ、次々と撮影最終日を迎えた。木村は、ひと足先に現場を去っていく共演者たちに、自ら花束を手渡して固い握手。さらには一ノ瀬の両腕に腰縄を巻き付けて連行したり、音声スタッフに扮して斎藤の挨拶をマイクで拾ったり、率先して小日向と自撮り2ショットを撮ったりと、場を和ませながら、共演者の労をねぎらっていた。そんな中で訪れた、全撮影終了となるクランクアップ当日、ラストカットを撮り終えると、すでにオールアップしていた一ノ瀬&斎藤&天海が現場に登場し、木村と熱いハグを交わす。木村も「あ~ビックリした~!」と驚き、「わざわざ来ていただいて本当にありがとうございます」と感謝しきり。木村は「今回の現場では、『信頼』に値する存在がいてくれることの豊かさを、非常に感じさせていただけました。信じて頼ることができる現場と共演者に恵まれた自分がとても誇らしいです」と、感無量の様子を見せた。

■木村拓哉(狩山陸・役)

この作品の大きなテーマは「いかに人を信じることができるか」。狩山はいろんな方と出会って、いろんな方に裏切られ、今に至るんですけど、演じる上ではまず「その人のことを信じる」という入口から入って作業をしてきました。今回の現場では「信頼」に値する存在がいてくれることの豊かさを、非常に感じさせていただけました。信じて頼ることができる現場と共演者に恵まれた自分がとても誇らしいです。本当に皆さんに感謝しています。ありがとうございました!

■竹内涼真(黒木正興・役)

撮影、すごく楽しかったです! 黒木と若松、2つの役を演じ、すごく充実していました。プロフェッショナルなスタッフの皆さんのおかげだと思います。そして僕の念願だった、木村さんとガッツリお芝居をするシーンもあり、すごく楽しかったです。本当はもっとそんなシーンが欲しかったくらいです(笑)。また皆さんとガッツリ本気で作品を作れる日を、心待ちにしています。

■山本舞香(本宮絵里菜・役)

本当にあっという間でした。現場に来るたび、日々頑張るスタッフさんに対して「私の笑顔で元気になって!」と思い、実際に笑顔を向けるくらいのことしかできなかったのですが……(笑)。皆さんが笑顔で撮影してくれる姿がすごくうれしかったです。こんな素敵な作品に出合えて、すごく幸せでした。もっともっと成長して、またご一緒できるよう頑張ります!

■一ノ瀬颯(南雲大樹・役)

すごく寂しさもありますが、本当に素敵な作品で、日本の第一線で活躍される豪華なメンバーの皆さんとお芝居ができたことを心から光栄に思います。人生の大切な、大切な財産になりました。また皆さんとご一緒できるよう頑張ってまいります。今回は毎度、怒鳴ってるか悲しい顔してるかのどちらかだったので、次にお会いできる時はニコニコで芝居させていただけたらと思います(笑)。

■北大路欣也(坂東五郎・役/特別出演)

光り輝く清流の流れといいますか…狩山の人生に愛情深い大きな橋が掛かっている撮影現場に参加させていただいて、本当に幸せです。全編にわたり、狩山さんに助けてもらいました。今はちょっと格好をつけていますが、心の中には少し寂しい思いを持っています。皆さんの今後のご活躍を心から祈らせていただきます。またお目にかかりたいと思います。

■上川隆也(林一夫・役/友情出演)

魅力的な物語にまんべんなく関わることこそ叶いませんでしたが、それを補って余りある、取り組み甲斐のある役柄に出合うことができました。木村さん演じる狩山陸の葛藤を目の当たりにしながら演じていた時間はこの上ないものでした。楽しい時間を本当にありがとうございました。

■斎藤工(秋澤良人・役)

第8話ラストの狩山夫婦のシークエンスを見て、“人間にしかできない何か”に挑んできた作品なんだなと感じました。木村さんを船頭にした、そんな船の一員になれて光栄です。狩山と秋澤には最初からかなり“誤差”がありましたが(笑)、撮影自体は“誤差なし”で取り組ませていただけました。まだ撮影が残っている皆さんもキャスト・スタッフを信じて、最後まで“誤差なし”で走り切っていただけたらと思います。

■小日向文世(磯田典孝・役)

第1話とラストしか木村くんと絡んでいないんですけど、僕の頭の中には常に狩山の存在があったので、ずっと一緒にやってきたような気がしています。23年前に木村くんと初めてご一緒して以来、実は敵対する役は今回が初めてなんですよ。僕にとって、とても記念になる作品になりました。

■天海祐希(狩山玲子・役)

この作品に参加させていただき、本当にいろいろ勉強になりましたし、すごく楽しかったです。木村さんをはじめ、共演者の皆さん、そしてスタッフの皆さん、さすが! “Believe”=信じられる皆さんでした。とても素敵な現場でした。ありがとうございました!

【編集部MEMO】最終話あらすじ
「龍神大橋」崩落“事故”における自らの無実を証明し、“壮大な闇に覆われた真相”を明らかにするため、刑務所から逃走。同じく真相を追い求める刑事・黒木正興(竹内涼真)の協力を得て、決死の逃亡を続けてきた狩山陸(木村拓哉)がとうとう逮捕されてしまった。もはや抵抗することなく、愛する妻・玲子(天海祐希)の目の前で、連行されていく狩山。だが、彼はまだ諦めておらず、次なる戦いに備えようとする。一方、崩落“事故”を計画した「帝和建設」の社長・磯田典孝(小日向文世)、そして磯田と密通していた狩山の元担当弁護士・秋澤良人(斎藤工)は、さらなる暗躍を続ける。そんな中、“事故”に加担した部下・南雲大樹(一ノ瀬颯)の婚約者・本宮絵里菜(山本舞香)が突然、玲子のもとを訪れて……。さまざまな人物の底知れぬ思惑がより一層複雑に絡み合い、苛烈を極めていく“真実をめぐる戦い”。はたして、本当に信じられるのは誰なのか。そして、命懸けで希望と再生の道を模索する狩山、重病を抱える玲子を待ち受ける運命とは。