職場にいる「仕事を押し付ける人」にストレスを感じて悩む方も多くいるでしょう。仕事を押し付ける人は、どのような末路を迎えるのでしょうか。

本記事では、仕事を押し付ける人の行く末や上手な対処法について紹介します。

仕事を押し付ける人の末路とは?

  • 仕事を押し付ける人の末路とは?

周囲に仕事を押し付ける人は、一見得しているように思えますが、長期的に見ると多くのデメリットが生じ、その人の末路に大きく影響します。ここでは、考えられるケースを見ていきましょう。

成長できずキャリアアップも叶わない

仕事を他人に押し付けることで、自分自身の成長の機会を逃してしまう傾向にあります。必要な知識や経験を得られないままでいると、キャリアアップが叶わない状況に陥ってしまうでしょう。同僚に後れをとるだけでなく、やがて後輩にも追い抜かれて、肩身の狭い思いをするケースが少なくありません。

周囲の信頼を得られず孤立する

仕事を押し付けてばかりいる人は、周囲からの信頼を得られません。職場での悪い評判はすぐに広まります。誰しも評判の悪い人とはなるべくかかわりたくないと思うはずです。改善しないままでいると、いずれ周囲から見放され孤立するでしょう。

成果を上げられず評価されなくなる

職場において信頼関係は非常に重要です。信頼されなくなると、必要なときに周囲からフォローしてもらえません。このような環境はパフォーマンスにも影響するため、成果を上げることが難しくなる可能性もあるでしょう。成果を上げられないままでいると、当然評価は下がります。場合によっては、降格や減給となることもあるかもしれません。

仕事を押し付けてくる人の心理

「仕事を押し付ける人」と一口に言っても、そのタイプはさまざま。対処法を考える前に、まずはそれぞれの心理について見ていきましょう。

  •  仕事を押し付けてくる人の心理

やる気や成長意欲が欠けている

仕事に対するモチベーションや成長への意欲が低いタイプの人は、「とにかく楽をしたい」と考えていることが多く、周囲に仕事を押し付けがちです。元々そういう性格の持ち主である場合は、改善するのが難しいでしょう。一方、環境が原因でモチベーションや成長への意欲が低くなってしまっている場合は、改善できる可能性があります。

仕事がつまらないと感じている

「仕事が退屈でつまらない」という理由で仕事を押し付けてくる人もいます。このタイプの中には、自分の好きな業務だけを行い、それ以外の仕事はすべて押し付けてくるという人も少なくありません。このようなタイプは傍から見ると問題ないように思われていることも多く、全く仕事をしないタイプよりも厄介な場合があります。

何も考えていない

悪気なく仕事を押し付けてくる人もいます。いわゆる「何も考えていない」といわれるタイプの人です。相手の立場になって考えることが苦手なため、本人には仕事を押し付けているという感覚がありません。このようなタイプも自覚がない分、対処するのに苦労する場合があります。

自分の仕事に自信がもてない

自分のスキルや能力に自信がないために、仕事を押し付けてくる人もいます。失敗を恐れ、責任を持つことは避けたいという心理が背景にあるのでしょう。このようなタイプは傷つきやすい繊細な性格であることが多いので、改善に向けて動くときは慎重な対応が求められます。

仕事を押し付けられやすい人の特徴

  • 仕事を押し付けられやすい人の特徴とは?

職場で仕事を押し付けられやすい人には特徴があります。異動や転職をしても、必ず仕事を押し付けてくる人に出会う場合は、自分がこの特徴に当てはまっていないか確認してみましょう。

責任感が強くて誠実な性格

責任感が強く誠実なタイプは、周囲からの信頼も厚く職場で重宝される存在です。しかし、 責任感の強さから頼みごとを断れなかったり、真面目な性格ゆえ必要以上に自分で背負ってしまったりするため、仕事を押し付ける人からターゲットにされやすい傾向にあります。

自分の意見をはっきりと言えない性格

はっきりと自分の意見や気持ちを言えない人もまた、仕事を押し付けられやすいタイプでしょう。仕事を押し付けてくる人は、「この人なら断れないだろう」とわかった上で押し付けてくるものです。普段から意見を言わなかったり、頼まれたら何でも引き受けていたりすると、仕事を押し付ける人に目をつけられてしまいます。

ポジティブな性格

ポジティブな考え方を持つ人の中には、仕事を押し付けられても「頼りにされてるんだ」「私にやってほしいんだ」などと解釈してしまうタイプもいます。このようなタイプは悪意に気付けず、嫌がるどころかよろこんでなんでも引き受けてしまうので、仕事を押し付ける人に狙われやすいでしょう。

仕事を押し付けられたときの対処法

  •  仕事を押し付けられたときの対処法

仕事を押し付けられた際に、どのように対処すべきか考えていきましょう。

きっぱりと自分の意思を伝える

業務量的に引き受けるのが難しい場合や、そもそも引き受ける必要がないと感じられるのであれば、きっぱりとした態度で断ることが大切です。一度受け入れてしまうと、その後も押し付けてくるようになります。断るのが苦手でも、自分を守るためにはっきりと伝えましょう。

断るときは、単に「忙しい」と言うだけでなく、自分の担当しているタスクやスケジュールを具体的に示すと、相手にも自分の状況を理解してもらいやすくなるのでおすすめです。

しつこいくらい確認する

断れずに引き受けてしまったときは、その仕事に関することをしつこいくらい確認してみるのはいかがでしょう。仕事を押し付けてくる人は面倒なことを嫌います。「ここはどうしたらいいですか」「ここがわからないんですけど」などと逐一確認されると、面倒に感じて「もうこの人に頼むのはやめよう」となるかもしれません。

直属の上司に相談する

自分一人で解決できない場合や、適切な判断が難しい場合は、上司に相談するのも一つの方法です。上司が介入することで、仕事を押し付けてくるのをやめさせたり、仕事の適切な配分がされたりと、より根本的な解決につながる可能性があります。

まとめ

  • 仕事を「押し付ける」と「任せる」はちがう!

仕事を押し付ける人の行く末や対処法について紹介してきました。

仕事を押し付けてくる人を看過していると、職場全体に悪影響を及ぼす可能性があります。職場でお互いを助け合うことは大切ですが、だからといって仕事を押し付けてくる人にまで手を差し伸べる必要はありません。大きな問題になる前に、解決に向けて動きましょう。