ミュージカル『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』の初日前会見が19日に東京・帝国劇場で行われ、望海風斗/平原綾香、井上芳雄/甲斐翔真、橋本さとし/松村雄基、伊礼彼方/Kが登場した。
同作はバズ・ラーマン監督による同名映画のミュージカル化作。2019年7月にブロードウェイで上演され、世界中でヒットしている。1899年のパリで激しい恋に落ちたアメリカ人作曲家クリスチャン(井上芳雄/甲斐翔真)と、ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スター サティーン(望海風斗/平原綾香)の恋の物語を描く。2022年に日本初上演され、今回が再演となる。
■『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』初日前に望海風斗ら意気込み
初演では「お客様も一緒にエネルギーを出してくれて、一緒に熱く盛り上がれる作品」と手応えを感じたという望海。昨年は男役から初の女性役となったため「父は気にしてます。『2階席じゃないと観れない』と言ってます。覚悟が必要みたい。息子が急に娘になったみたいな……」と発言していたが、実際に観た感想については「実は聞いてないです。 みには来てましたし、1階席でもちゃんと観てましたけど、『頑張ってたね』ぐらいしか聞いてないです」と苦笑する。
井上は「でもね、あーや(平原)とも喋ってたんですけど、お二人の衣装が“ダルマ”という、宝塚用語なのかな? 水着のような露出の多い衣装が多い。去年は舞台稽古の時から僕たちもびっくりして、『ほとんど何もまとってない、ずっと』と思ってたんですけど、今年はもう何にも思わなかった」と心境を吐露。望海も「慣れましたね。着てる方もそうかもしれない。去年は色々気にする部分もあったけど、今年は『ああ、これね』みたいな。ちょっと懐かしいくらい」と頷き、井上は「お父さん、もう今年はもうだいぶ慣れてると思うてると思います。大丈夫」と気遣っていた。
昨年からの変化について、橋本は「1年経って、僕、体型もグレードアップしました。衣装もサイズアップしていて。だから人間って成長するもんだなと」と明かし、「それに伴ってグレードアップしたジドラー(役)を。脂身たっぷりの、こってりとしたジドラーを皆様にお届けできたらなと思います」と意気込む。
また井上が「甲斐くん、すぐ大きくなっちゃうんです、体が」と指摘すると、甲斐は「このセットに負けないように筋肉を。象に張り合っている」と、セットの象に対抗。望海が「皆さん大きくなっていて、鍛えているというか。去年やって、ダンサーさんは特にハードな公演なので、どんどん痩せてってしまう部分もあり、体力が持たないので、皆さんやっぱり体を大きくして戻ってきて、稽古場でも感じました」と語ると、井上は「皆さん、衣装をちょっとずつ大きくしてもらったりとか、変えてもらったりとかする。 僕は全く変わらなく、だから何の努力もしてない」と自虐し、望海から「それはそれですごいですよ」と言われていた。
東京公演は帝国劇場にて6月20日~8月7日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて9月14日~9月28日。
※舞台写真は『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』2023年公演より 写真提供:東宝演劇部