パーソルキャリアが運営する「doda(デューダ)」は、転職したい会社の調査結果を「doda転職人気企業ランキング2024」として6月17日に発表した。同調査は2024年2月14日~2月20日の期間、22歳~59歳の正社員5,062人を対象にインターネットを用いて行われた。
2024年の転職人気企業ランキング<総合>は、2020年から5年連続で、1位「トヨタ自動車」、2位「グーグル」、3位「ソニー」という結果になった。
1位「トヨタ自動車」は、総合ランキングを含めた全33の調査区分のうち、18区分で1位となった。投票理由には、「教育システムが整っていて、自分に合った役割や能力を引き出してくれそう」「グローバル企業なので、世界で活躍してみたい」などが挙がっている。
2位「グーグル」は、ポイントを前回の3,862から4,066へと伸ばし、約1,600あった「トヨタ自動車」との差を約1,000にまで縮めている。生成AIの開発競争が激化する中、同社はGoogleの最新の情報にアクセスできる、かつ幅広いタスクに対応できる最新対話型AI「Gemini」を公開した。
投票理由でも、「AIを用いて次世代の技術研究開発者を目指したい」「技術力に秀でている。AI関連でOpenAIと競える」など、AIに関連する声が寄せられた。
3位「ソニー」も安定した人気をキープ。4位の「楽天グループ(旧:楽天)」と5位の「パナソニック」も前回から順位の変動はなく、6位から10位については、順位の変動はあったものの、企業の顔ぶれには変化はなかった。
トップ30に入った企業の順位の変動を見てみると、「イオン」が前回の40位から27位へと順位を上げた。
そのほか、商社でトップ30に入った3社、「三菱商事」(前回16位→15位)、「伊藤忠商事」(前回23位→16位)、「三井物産」(前回31位→28位)がいずれも順位を上げる結果となった。「伊藤忠商事」では男性の育児休業の取得必須化、「三井物産」では転勤可否を選べる人事制度の導入といった柔軟なはたらき方への取り組みが注目されている。
なお、トップ30に入った企業の業種で最も多かったのは、「トヨタ自動車」(1位)や「ソニー」(3位)を始めとする「メーカー(機械・電気)」の6社で、次に、「Apple Japan」(6位)や「日本マイクロソフト」(12位)など「IT・通信」の5社、そして、「グーグル」(2位)などの「インターネット・広告・メディア」や「サントリーホールディングス」(14位)などの「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)」が4社で続いた。