女優の杉咲花が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(毎週月曜22:00~)の、次週24日に放送される最終回の予告がこのほど公開された。(本記事は第10話のネタバレと最終回のあらすじを含みます)

  • 『アンメット ある脳外科医の日記』より(本記事写真は第10話のもの)=カンテレ提供

■杉咲花主演『アンメット ある脳外科医の日記』第10話

週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)連載中で、元脳外科医の子鹿ゆずる氏が原作(漫画:大槻閑人)の同名漫画を実写化する今作は、“記憶障害の脳外科医”という主人公が目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。17日に放送された第10話も、Xでは『アンメット』が日本・世界トレンド1位を獲得した。

一過性健忘の症状が現れ、突如、三瓶(若葉竜也)が誰だか分からなくなってしまったミヤビ(杉咲)。今回はすぐにおさまり、軽い発作で済んだが、大迫(井浦新)は三瓶にミヤビの病状を詳しく伝えた上で、手術するにはあまりにも危険だから絶対に手を出すな、と釘を刺す。数日後、絵描きの柏木周作(加藤雅也)が公園でてんかん発作を起こし、丘陵セントラル病院に運ばれてくる。最悪性の脳腫瘍を患う周作は、できる治療は全て受けてきた上で、もはや手の施しようがない状態。やがて周作は、徐々にこれまでの記憶も失い始め、妻・芳美(赤間麻里子)のことすら分からなくなっていく。その姿に、ミヤビは自分もこの先、何もかも忘れてしまうのだろうかと不安に駆られる。

一方、三瓶は大迫の元で見た、より精細な脳のMRI画像を思い出していた。ミヤビの記憶障害の原因は、決して人がメスを入れてはいけない領域“ノーマンズランド”にあり、無理に手術をすれば命に関わる状態。しかしこのまま放っておいて再発すれば、同じ結果を招く。ならば手術にかけるしかないのか。ミヤビは三瓶に「可能性があったとしても手術はしないつもりです。成功率の低い手術にかけるよりも、最後まで医者として患者さんを見たいので」と伝える。しかし本当の理由は、もしも失敗したら、三瓶が自分を責めてしまうと考えたことだった。ミヤビのノートには、「三瓶先生には笑っていてほしい」と綴られていた。

ミヤビに手術しないと言われても、練習に没頭する三瓶。終盤では、大迫、星前(千葉雄大)、三瓶、綾野(岡山天音)がミヤビの症状について語り合う場面が。そこではミヤビが事故に遭った直後から大迫も手術の練習をしていたことが綾野によって明かされ、大迫は「諦めたくないのは僕も一緒だよ」と告げる。「やっぱりあなたは医者でしたね」と三瓶。大迫は「やっぱり君は、生意気だ」とつぶやく。

■24日放送『アンメット』最終回あらすじ

ラストではとうとうミヤビが倒れてしまい、物語は残すところあと1話、最終回へ。24日放送の最終回では、検査の結果、再発が認められ、このまま症状が進めば意識障害が出る可能性も高いことが判明する。脳梗塞が完成して命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に。三瓶は、すでに数時間しか記憶がもたなくなっているミヤビに、これ以上症状が進行するようなら、手術を任せてほしいと伝えるが、ミヤビの意思は固く、やはり手術はしないという。あきらめきれない三瓶は、限られた時間でノーマンズランドの0.5㎜以下の血管を吻合できるよう練習に没頭。しかし、ミヤビの気持ちを察した津幡(吉瀬美智子)から、「彼女が望んでいることをしてあげて」と言われ、あることを決意する。過去2年間の記憶を失い、今日のことも明日には忘れてしまう……。記憶障害という重い障害を抱えながらも、毎日綴る日記を頼りに明るく前向きに生き、多くの患者に寄り添ってきたミヤビ。彼女の今日はまた、明日に繋がらなくなってしまうのか。命の危機に瀕するミヤビと、彼女を救おうとする三瓶。二人を待ち受ける未来は。