女優の森川葵が17日、都内で初著書となるエッセイ『じんせいに諦めがつかない』発売記念会見を行った。この日は森川の29歳の誕生日と重なったが、サプライズでバースデーケーキがプレゼントされると、この1年間の抱負を語っていた。
本書は、雑誌『小説現代』に2年間連載したエッセイを加筆修正し、新たに書き下ろしたものを含めた全26篇を掲載。文章を書くことについてや、女優としての思い、さらには愛猫とのことなど、森川の日常に感じた思いが綴られている。
森川は、登場したケーキに「わーうれしい!」と破顔すると「仕事で会う人が、自分より年齢が下の人が多くなってきたので、そろそろちゃんとした大人としての自覚を持って人と向き合っていくべきだなと思いました。精神的に大人になって29歳の1年間を頑張っていきたいです」と抱負を述べる。
またこれまでの誕生日の思い出を聞かれた森川は「昨年、友達が誕生会をしてくれることになったのですが、そこに浜辺美波ちゃんが来てくれたんです。多忙のなか、友達もみーたん(浜辺)のスケジュールを押さえてくれていたらしくて、すごく幸せな誕生日でした」と『賭ケグルイ』シリーズで共演していた浜辺との交流を明かした。
2年間書き綴ったエッセイが一冊の書籍として発売された。森川は「連載を始めるとき、担当の方が24回ぐらい続いたら書籍化したいですね」と話していたことを明かすと「何事もなく上手くいって書籍化できたらいいなと思っていたので、なんとか出版することができて良かったという安堵の気持ちが大きいです」と心境を語った。
「話がうまくないので、友達からも『何の話をしているの?』と言われることがあるんです」と苦笑いを浮かべた森川。だからこそ、文章で自分の気持ちを伝えることは大切にしているという。そんな森川だが「いざ連載で毎月となると大変なこともありました」と執筆期間を振り返ると「最初のうちは家で『書くぞ!』と集中する時間を作っていたのですが、途中からは書き方にもリズムができてきたので、ひらめいたときに携帯にメモを取りながら書くようになりました」と変化を述べていた。
森川と言えば、女優として様々な作品で高い演技力を見せる一方で、バラエティ番組では、アーチェリーやテーブルクロス引き、スポーツスタッキングなどの難技を、圧倒的なスピードで取得する姿に“ワイルドスピード森川”と呼ばれるほど多彩だ。
今後の野望を聞かれると森川は「歌は下手なのでないですかね……」とつぶやくと「絵は好きなのですが、デビューするほどでもないですし……。でも緩い絵でSNSのアイコンとかを手掛けられたらうれしいですね」と控えめに語っていた。