6月15~23日(17日は休演)に東京・大手町のよみうり大手町ホールで上演されるオリジナル・ミュージカル『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアー二~』の公開ゲネプロ&開幕直前取材が15日、同所で行われ、主演の浦井健治をはじめ、稲葉友、宮澤佐江、秋本奈緒美、演出のG2が登場した。

  • 左からG2、宮澤佐江、浦井健治、稲葉友、秋本奈緒美

ストレートプレイからミュージカルまで様々な作品を手掛けるG2が長年構想を温めてきたオリジナル・ミュージカル『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアー二~』。20世紀初頭のパリ・モンパルナスの街で、伝説的芸術家たちの狭間で繰り広げられる、友情、真実の愛、そして芸術にかける執念とプライドを描く。

公開ゲネプロ終了後に行われた報道陣向けの会見に、主演の浦井らキャスト陣と演出のG2が登壇。"稀代の美男芸術家"と言われる主人公アメデオ・モディリアーニを演じる浦井健治は「キャストさん8人、伴奏さん3人ということで舞台上は11人体制で、みんな出はけもなく、舞台上にいてくれて、水分補給も出来ない作品になっています(笑)」としつつ、「この作品には、今の時代に向けたメッセージがオリジナル作品だからこそG2さんがピュアに描いてくださっていると個人的に思っています。たくさん苦しいことや大変なことがある時代ですが、だからこそ芸術を通した情熱や希望というものをこの作品に背負わせながらお客さんに毎回お届けできたらなと思います」と気合十分。

共演者については「目を見ればみんな安心できるメンバー。G2さんに言われたら臨機応援に対応するというとんでもないアンサンブルって凄いなという感触があります」と手応えを感じている様子で「全員でしっかりやっていきたいと思います」と千秋楽まで突っ走る覚悟を示した。

浦井が演じるモディリアーニの運命の女性であり、彼の多くの絵画のモデルにもなっているジャンヌ・エビュテルヌを演じる宮澤佐江。浦井とは3度目の共演となる。「やればやるほどやっていう内にどんどんこの作品の魅力が色んなところにあるなというのを発見することができています。グッと涙をこらえる瞬間も本当に毎回自分の中で違ったりして、今日は感情が爆発してしまったので、初日に向けて再度調整したいと思います」と気を引き締め、「浦井さんはじめ素晴らしいスタッフの皆さん、キャストの皆さんと一緒に濃密な時間を今日まで過ごしてきました。このチームワークには自信があるので、きっと見に来てくださった方々の心に届けられると思っています」と舞台の仕上がりに自信も見せた。

また、モディリアーニの才能に惚れ込み、彼を支え続けた詩⼈レオポルド・ズボロフスキーを演じる稲葉友は、同舞台で本格ミュージカル初出演を果たす。「素敵なチームで、高い集中力でこの期間を過ごさせていただいてとても幸せです」と共演者に感謝しながら「初日に向けて備えていきたいと思います」と初日の舞台が待ち遠しい様子だった。