日本テレビ系ドラマ『花咲舞が黙ってない』(毎週土曜21:00~)の最終回が、きょう15日に放送。原作者の池井戸潤氏がコメント寄せた。

  • (前列左から)池井戸潤氏、今田美桜 (後列左から)山本耕史、上川隆也、飯尾和樹

相馬健(山本耕史)が富士見ノ丘支店に異動して1週間後、花咲舞(今田美桜)が事務応援にやってきた。舞は相馬との再会を喜びつつ、「仕事が終わったら『花さき』に来てください」と声をかける。

その日の夜、相馬が『花さき』に到着すると、舞と共に昇仙峡玲子(菊地凛子)が待ち構えていた。昇仙峡は相馬にこれまでの非礼を詫びつつ、亡き恋人・川野直秀(平原テツ)の遺志を継ぎ、「腐った銀行を変えたい。そのためには紀本平八(要潤)と竹内元頭取、そして財務大臣の石垣信之介(大和田伸也)が関与していると見られる銀行の闇を暴かねばならないので手伝ってほしい」と相馬に協力を願い出る。

話を聞いた相馬は、富士見ノ丘支店の融資先である葉山物産の動きが不審であることを告げ、それぞれ調査に動き出す。

翌日、舞と相馬が、川野の手帳に書き残された3つの会社名の謎を調べた結果、3社とも紀本派閥に属する行員の出向先であることが判明。さらに舞は富士見ノ丘支店の行員から、葉山物産は株で儲けているらしい、という情報を手に入れた。

その日の夜、舞、相馬、昇仙峡は再び作戦会議を行う。舞たちの話を聞いた昇仙峡は、葉山物産が粉飾決算報道のあった東東デンキの株で儲けているのでは?と推測。株が暴落しているのに儲かるとは?――と舞は疑問を持つが…。紀本は東東デンキの粉飾を隠蔽し、リークを意図的に行うことで株価を操作していたのではないか?と語る昇仙峡と相馬に、舞は「インサイダー取引じゃないですか!」と驚く。しかし、現段階では証拠不十分だ。

調査委員会が行われるのは2日後。それまでに舞たちは紀本と現役大臣が関わる東京第一銀行最大の不正を暴く証拠をつかむことができるのか…。

その後の調査で、紀本派閥の行員たちが懲戒解雇を免れて出向になった本当の理由は、不正に利用するためだったことが見えてきた。派閥の誰かが不正を証言してくれれば証拠となると考えた舞と相馬は、説得に動くが協力者は見つからない。かつて2人が不正を暴いた藤枝賢造(迫田孝也)にも話をしたが、藤枝は銀行が変われるわけがないと取り合わない。

そして調査委員会当日。合併先の半沢直樹(劇団ひとり)ら産業中央銀行メンバーも集まる中、紀本を糾弾するための、世紀の大逆転劇が始まる。最終回には平成版『花咲舞が黙ってない』にも出演していたドランクドラゴン・塚地武雅も出演し、盛り上げに貢献する。

■池井戸潤氏 コメント

あっという間の最終回です。
今田美桜さん演じる花咲舞は生き生きしていて、山本耕史さんとのコンビも素晴らしかったと思います。
そのおふたりに上川隆也さんも加わる「酒肴処花さき」のシーンは、毎回楽しみにしていました。
これで観られなくなるかと思うと残念です。誰か、新しい原作書いてくれないかなあ。

【編集部MEMO】
最終回に出演する塚地武雅は「10年前に参加し、シリーズ化もした思い入れのある作品。その新シリーズということで注目してましたし、さらに『ブラッシュアップライフ』でも僕が花咲の現場に向かうシーンで出演したので、何か縁を感じていました。そんな中、最終話に滑り込みで少し参加できることになりうれしい限り! 現場は若い子が言うところのエモいってやつで変わらぬスタッフがいたり、小道具があったり。また今田美桜ちゃんや山本耕史さんにもお会いし新鮮さも感じながら楽しく撮影しました! これは大変だ~!」とコメントしている。

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