「YAMAP」を運営するヤマップは、新たに「日本一道迷いしやすい登山道 2024」を6月14日に発表した。同調査は2023年5月1日~2024年4月30日の期間、「迷いやすい」タグ(フィールドメモ)および軌跡データを対象に、1.「迷いやすい」タグ密集地点の抽出(エリアごとに)、2. フィールドメモの確認および「参考になった」評価数を策定、3. 軌跡データの確認にて行われた。
「道迷いしやすい登山道2024」1位、北海道・東北地域は「青麻山」、関東「硯岩」、北陸「黒部峡谷」、甲信越「蛇垰山」、東海「御在所岳」、近畿「如意ヶ岳」、中国・四国「眉山」、九州・沖縄「金山」だった。
日本全国の「道迷いしやすい登山道 2024」の中から、間違ったことに気づかずに歩き続けてしまうなど遭難につながりやすい、通行量が多く影響が大きいなど、特徴的な「道迷い地点」を紹介する。
「鷹ノ巣山/東京都」は、倒木が多く道がわかりにくい場所。「ピンクのテープを見失わないように!迷いやすい」などのコメントが多数あった。水根沢林道(南側)から登ってくる場合には、約400mの高低差を登る尾根の手前が道迷いポイントという。倒木や作業道、沢が入り混じっており、登山道を見失いやすくなっている。
「如意ヶ岳/京都府」は、舗装路からガードレールを潜るルート。「長等山方面へはこのガードレールをくぐります」「ガードレールを潜って右に入る!」など迷いやすいコメントが多くあった。西から東へ歩く場合、ガードレールを潜るという、突飛なことに気づかない登山者も多いという。
「宮島・弥山/広島県」には、「広い踏み跡を信じて直進するとシダの迷宮に踏み込み道を見失う。左へ降りること」というコメントが寄せられた。細いルートに気づかずに広い道を歩いてしまう、典型的な道迷い地点という。