吉井ユウ氏の人気コミックを実写化するテレビ朝日系ドラマ『青島くんはいじわる』が7月6日(毎週土曜23:00~)にスタートする。今作は、小さな嘘から始まる“協定恋愛”を描いた王道ラブコメディ。Snow Manの渡辺翔太が、会社イチのモテ男だが、わけあって人と深く接することが苦手で恋愛に興味がない絶食系男子の26歳・青島瑞樹を、女優の中村アンが、会社ではお局扱いされながらもマジメに仕事に取り組み、プライベートでは独身生活を満喫している干物系女子の34歳・葛木雪乃を演じる。
ドラマ初共演でW主演を務める二人。5月某日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた囲み取材では、役作りや互いの印象を語り、クランクイン前にもかかわらず、フランクな会話で盛り上がった。
互いの印象は「とてもフランク」「テレビで見たまま」
――お互いの印象を教えてください。
渡辺:一緒にお仕事をするのは、僕たちの番組に一度ゲストで来てくれて以来。緊張しましたが、とても優しくフランクに話してくださるので、撮影がすごく楽しみになりました。
中村:気を使ってくださるんですけど、ちょうどいい距離感で。本読みをしながらキャラクターをどう作り上げるかというお話をするなかで、すごく話しやすい方だと感じたので、一緒に作品を作っていくのが楽しみです。ワクワクしております。
――もともと持っていたイメージとの変化はありましたか。
渡辺:クールな方かと思っていたら全然違って、イメージとは真逆でした。とても話しやすい空気感の方でほっとしています。キュンとしました。
中村:こうやって気を使ってくださって(笑)。渡辺さんはテレビで見たままの方です。
渡辺:裏表がない?
中村:そうですね(笑)、裏表がない素敵な好青年です。
渡辺:ありがとうございます、気を使ってくださって(笑)。
青島くんと雪乃にそれぞれ共感
――役作りについて教えてください。
中村:雪乃さんは、キュンとするいじわるを青島くんにいっぱいされます。心の扉がだんだん開いていく過程を楽しんでもらえれば。毎週30分、テンポよく繰り広げられるドラマなので、ぜひ追いかけてほしいです。渡辺さんが、全国の女子をキュンキュンされてくれるらしいです!
渡辺:いやいや、ちょっと!(笑) ……頑張ります。年下のいじわるを、憎めないな、かわいらしいなと、ちゃんとキュンキュンに持っていけたらと思っていますが、年上の女性にいじわるするって現実世界ではないので未知の領域ですよね。男同士のいじり・いじられはグループのなかで日常的にあるんですけど、それとはまた違うから難しそうだなと。ナチュラルにできるようになりたいです。
――役に共感できる部分はありましたか。
中村:お仕事をひたすら頑張ってきて、結婚したくないわけではなかったけど、気づいたらいい年になっていた、というところは結構、共感できます。恋愛に重きを置いてなかったわけではないけど、もうちょっと先でもいいかなと思っていたら、40代の人生を考える年齢になっていたという。
渡辺:青島は、恋愛に興味がなくて一人が好きなのですが、僕もリアルな生活はそんな感じ。あまり恋愛に興味がなくて、一人でいることや男友達とわいわいしているのが好きなんです。
――青島くんは、恋愛に興味がなくてもモテてしまうというキャラクターですが。
渡辺:その辺りもちょっと似ているという。
中村:(笑)。
演じる役どころは8歳差、実際は5歳差
――青島くんは26歳、雪乃は34歳と8歳差で、お二人は5歳差ですが、お互いに、年上だな、年下だなと感じるところはありますか。
渡辺:こういった取材の場での堂々とした立ちふるまい、質問の受け答えの能力、コメント力の高さは、大人だなと感じます。
中村:渡辺さんもすごく堂々としていて頼もしいです。このお仕事をしていると、年上も年下もそんなに関係ないですし、渡辺さんがやっているお仕事にも敬意がありますが、受け答えのなかにかわいらしさや素直さがあって、垣間見られる無邪気なところはかわいいなと思います。
渡辺:アンさんはフランクで、余裕のある感じがかっこいいです。
中村:ないです、ないです。余裕はないんですけど、余裕があるように見せるのは得意なのかもしれません。
――衣装などのビジュアルのポイントがあれば教えてください。
渡辺:原作に忠実に、ボーダーの服やパーカーを着て、システム部員らしいファッションになっています。
中村:システム部の26歳。スーツじゃなくてラフな感じなんだよね。
渡辺:パーカーの紐が黒だったんですけど、スタッフさんのこだわりで、紐が白になって。大の大人が大人数で、紐の色を黒にするか白にするかですごく議論していて。小さなこだわりを詰めこんでいるところは、熱量が高くて素敵だなと。僕も青島になりきれるように頑張ろうと、より一層思わされました。
中村:雪乃さんは赤いメガネがポイントです。モノローグにもあるんですけど、華美ではないけど、地味でもなく無難なファッションで。難しいラインですが、ラブコメのキラキラ感として、青島くんと恋をして徐々に変化していく姿も見せられたら。
共通する好きなものが判明「一緒、一緒!」
――撮影が始まるまでに、お互いに話しておきたいことがあれば教えてください。
中村:お互いに話しやすくて心配はなさそうだと思ったのですが、どうですか。
渡辺:僕もこの数日で、「楽しい現場になることは間違いないな」と確信を持てました。アンさんは撮影で機嫌が悪くなったりしない方だと聞いたので。
中村:過去に何かあったの?(笑)
渡辺:いやいや!(笑)撮影現場でコミュニケーションを取りたくない方、一人で集中したい方もいらっしゃるじゃないですか。でも、張り詰めた空気のなかでやるよりは、「このシーンはこうしましょう、ああしましょう」とスタッフさんと演者で会話しながら和やかに撮影できればいいなと思っています。
中村:恋愛ドラマですし、私たちがいい空気を作らないと、スタッフの皆さんも毎日が楽しくなくなっちゃいますしね。そこはお互いがしっかりと協力しあえれば。
渡辺:伝えておきたいこと、ありました。僕、アイスコーヒーが好きです。
中村:一緒、一緒! 朝から飲めるよね。
渡辺:一緒ですか。僕も朝から飲みたい派です。
中村:じゃあ、どちらかのアイスコーヒーが足りてなかったら私が買いに行くよ!
渡辺:お願いします!
――カフェカーなどの差し入れをするのも良いのでは。
渡辺:そうですね、やります。でも結構高いんですよ(笑)。
――1話の見どころを教えてください。
中村:女性の皆さんにとって、お仕事と恋愛にはここぞという逃せないタイミングがあると思いますし、私もこれは逃せないという仕事にしがみついてここまで来たので、すごく共感できるストーリーになっています。でもひょんなことから、そこを救ってくれる男性が現れる、二人の“出会い”が1話の見どころです。
渡辺:1話からキャラクターの感情がスピーディーに動いていきます。嘘の恋人役から始まるけど、1話の終わりでは、雪乃さんの言葉が青島に響き始めていて。1話から、すでに変化が始まる見逃せないストーリーになっています。
1992年11月5日生まれ、東京都出身。Snow Manのメンバー。2020年1月22日、シングル「D.D./Imitation Rain」でCDデビューを果たす。昨今の出演作に、ドラマ『オールドルーキー』、『世にも奇妙な物語'22 秋の特別編「ちょっと待った!」』、『ウソ婚』、映画『おそ松さん』など。2024年は、日本テレビドラマ『先生さようなら』で主演を務めた。
1987年9月17日生まれ、東京都出身。ドラマ『グランメゾン東京』、『DCU~手錠を持ったダイバー~』、映画『名も無き世界のエンドロール』など多くの話題作に出演し、2022年の『DCU~手錠を持ったダイバー~』では第4回アジアコンテンツアワードの助演女優賞にノミネートされるなど、その演技力が日本国外からも評価されている。2023年は『イチケイのカラス スペシャル』、『キッチン革命』、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』、『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』、『大奥 Season2「幕末編」』、『僕の手を売ります』と6本のドラマに出演したほか、『笑ってもいい家』で舞台初挑戦・初主演を果たす。2024年は、読売テレビ・日本テレビドラマ『約束 〜16年目の真実〜』で主演を務めた。