JR貨物関西支社は14日、日本通運大阪支店の協力により、鉄道コンテナを利用しやすくする施設「積替ステーション」を近畿圏で初めて百済貨物ターミナル駅内に開設し、6月17日から利用開始すると発表した。

  • 東海道本線を走行する貨物列車

「積替ステーション」は、貨物駅構内やその近隣に位置する貨物上屋・倉庫において、一般のトラックと鉄道コンテナの間で貨物の積替えを行う目的で、場所およびコンテナ移送等の付帯サービスを提供する施設。鉄道コンテナがより利用しやすくなり、鉄道輸送と組み合わせることで、地域の幅広い物流ニーズに応えるという。

従来は出荷元の施設で鉄道コンテナに荷物を積み込み、鉄道コンテナ専用トラックで貨物駅まで持ち込む必要があったが、「積替ステーション」では出荷元が鉄道コンテナに積み込まずに自社トラックで直接持ち込めるため、自社車両を有効活用できる。

長距離でトラック運行していた運送事業者は、長距離区間を貨物鉄道輸送に振り替えることで、トラック運転手の長時間労働の緩和と働き方改革の推進につなげることが可能。貨物輸送量(トラックの積載率)に合わせてコンテナ利用個数を柔軟に選択し、日本通運によるパレット積貨物限定の積替えサービスが誰でも利用可能になる。