公益財団法人日本バレーボール協会は6月14日、「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会」に出場中の女子バレーボール日本代表がパリ五輪の出場権を獲得したことを発表した。これにより、女子バレーボール日本代表の6大会連続の五輪出場が決まった。
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パリ五輪出場の条件とは
パリ五輪に出場できるのは男女各12カ国と決まっており、女子はすでにトルコ、ブラジル、ポーランド、アメリカ、セルビア、ドミニカ共和国、そして開催国のフランスを含めた7カ国がネーションズリーグ開催前に五輪出場を決めていた。
残りの5カ国はネーションズリーグの予選ラウンド終了時の世界ランキングによって決定する仕組みになっており、日本が五輪出場権を得るには
(1)予選ラウンド最終週の福岡大会が終わった時点の世界ランキングがアジア最上位
(2)出場権未獲得の国のうち、世界ランキングが上位3位以内
のいずれかの条件を満たす必要がある。
カナダ戦はフルセットの末に逆転負け
女子バレーボール日本代表は13日、勝てば事実上の五輪出場が決まるカナダ戦において、セットカウント2-3で逆転負けを喫した。この時点で、五輪行きの切符は15日のセルビア戦以降まで持ち越しになったかと思えた。
だが、国際バレーボール連盟(FIVB)およびバレーボールワールド(VW)が同日の全試合が終了した時点でFIVB世界ランキングのポイントに関する計算を行ったところ、日本は残りの予選ラウンド2試合(対セルビア戦、アメリカ戦)の結果に関わらず、上記(2)での出場条件を満たしたことが明らかになった。
4年に一度の大舞台に出場できることを受け、女子バレーボール日本代表の眞鍋政義監督は「2年半前に日本代表監督に再就任し、パリ2024オリンピックの出場権を獲得することが一番の目標だったので、まずは目標をクリアして安堵している」とコメントした。
そして、これまでキャプテンとしてチームをけん引してきた古賀紗理那選手は、パリ五輪の出場権獲得については「素直に嬉しい」としながらも、「(ネーションズリーグ)残りの2試合の結果次第で世界ランキングが変わるので、気を引き締めて戦っていきたい」。すぐに気持ちを切り替え、パリ五輪での戦いを見据えながら今後の試合に臨む決意を示していた。
2023年秋の五輪予選では5勝2敗で8チーム中3位となり、五輪出場権を得られる上位2位以内を逃していた眞鍋ジャパン。文字通り「ラストチャンス」となるこのネイションズリーグでチーム一丸となって躍動し、見事に6大会連続となる五輪行きの切符を手にした。
既に五輪出場を決めている男子日本代表とともに、メダル獲得の期待がかかる女子バレーボール日本代表。今後の戦いにも要注目だ。