日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、本格的な暑さを迎える前に、事前に体を暑さに慣れさせること(暑熱順化)の大切さについて広く知ってもらうことを目的に、「熱中症ゼロヘ 暑熱順化前線(第2回)」を、同プロジェクト公式サイトで6月13日に公開した。
暑熱順化は、数日暑さから離れると効果が薄れてしまうため、各地域で暑熱順化が必要なタイミングに繰り返し情報を公開している。なお、2024年「暑熱順化前線」は今回が最後となる。
「熱中症ゼロへ 暑熱順化前線」は、軽い運動や湯船につかる入浴などで意識して汗をかくことで、体を暑さに慣れさせる暑熱順化を始めるタイミングの目安を示している。暑熱順化ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まってしまう。暑熱順化には個人差もあるが、数日から2週間程度かかるといわれている。
梅雨の晴れ間や梅雨明け後など、体が暑さに慣れていない状態で急な暑さを迎えるタイミングでは熱中症に特に注意が必要だ。また、一度暑熱順化ができていても、数日暑さから離れると暑熱順化の効果は薄れてしまうため、梅雨で雨が降り気温が下がると、それまでに暑熱順化した体も元に戻ってしまう可能性がある。無理のない範囲で暑熱順化をするための運動や活動を続けることが大切とのこと。
日常生活でできる暑熱順化をするための動きや生活としては、30分程度のウォーキングやサイクリング、入浴などがある。
同プロジェクトでは、暑熱順化開始の目安となるタイミングとあわせて、暑熱順化の具体的な方法や、暑熱順化とあわせて必要な「暑さへの備え」のポイントを公式サイトやXの公式アカウント(@netsuzero2013)で公開している。