オープンワークは6月13日、「エンジニア・SE職の平均年収が高い企業ランキング」を発表した。同ランキングは、OpenWorkに投稿された各企業の年収を基に抽出し作成された。(2024年6月10日時点の年収額)
技術的貢献のみならず"協業力"や"自発性"がある
同社は、これらの「年収情報」を基に、エンジニア・SE職の平均年収が高い企業と、それらの企業の特徴を分析している。
エンジニア・SE職は、ソフトウェアやシステムの開発・設計・保守を担い、要件定義からプログラミング・テスト・トラブルシューティングまで幅広い業務を行う。その過程で、意外にもチームと協力しながら案件を進めるケースも多いとされている。高年収が期待できる企業では、技術的な側面だけでなく、チーム内での協業力や自発性への期待ややりがいに関するクチコミが多く見受けられた。
例えば、シスコシステムズの社員からは、「高いゴールを設定され、仕事の進め方はほとんど指示されないため自分で考え行動する必要があります。自身で適切に利害やベクトルの調整を行い海外を含めた社内を巻き込む力も求められます」(SE、在籍5~10年、現職(回答時)中途入社、男性)といったクチコミが。メルカリ社員からは、「エンジニアに対しては、自身の関わるプロジェクトに対する強いオーナーシップと自律的な行動が期待されます。何をすれば良いか自身で考え、周りも巻き込んで推進していく人がより重用されるでしょう」(機械学習エンジニア、在籍3年未満、現職(回答時)、中途入社、女性)といったクチコミが寄せられている。
スキル開発・成長意欲に報いる環境
上位3社の総合評価を見ると、「エンジニア・SE職」の回答者に絞ったスコアの方が、全体平均より高いスコアとなった。理由としては、待遇面などハード面だけでなく、「スキル開発」「成長意欲」に対する機会の豊富さ・それを支える組織文化に対する満足度の高さが伺える。
シスコシステムズの社員からは、「とにかくエンジニアに投資をしてくれる会社なので社外を含む色々なトレーニングに参加して技術的に大きく成長できた。linux、ネットワーク、プログラミング(バックエンド、フロントエンド)、仮想化、クラウドについてのトレーニングが基本的なものからある程度レベルの高いものまで揃っていて成長できるための土台が整っている。技術的なトレーニングだけでなくソフトスキル(コミュニケーション、ネゴシエーション等々)についてのトレーニングも多くある。キャリアについて考える機会も多く用意されている。業務時間内にある程度勉強をする時間もとれるのでエンジニアにとっては本当に理想的に環境と言える」(テクニカルコンサルティングエンジニア、在籍15~20年、現職(回答時)、新卒入社)との声が。Google社員からは、「社内のドキュメントや、サミットなど、勉強するためのリソースは非常に豊富です。プログラミング関係の講座のサブスクリプションなども業務に関係性があれば2/3は会社が出してくれるので、学びやすい環境です」(シニアエンジニア、在籍3~5年、現職(回答時)、中途入社、男性)といったクチコミが寄せられている。