ミュージカル『GIRLFRIEND』の公開ゲネプロが13日に東京・シアタークリエで行われ、高橋健介、島太星(NORD)、井澤巧麻(トリプルキャスト)、萩谷慧悟(7ORDER)、吉高志音、木原瑠生が取材に応じた。
同作はマシュー・スウィートの90年代を代表するCDアルバム『GIRLFRIEND』をベースに、2人の青年による甘酸っぱい恋愛を描くミュージカル。ネブラスカ州の小さな町を舞台に、ミックステープがつなぐ甘酸っぱいポップでロックなジュークボックスミュージカルで、日本初演となる。学校に馴染めないウィルを高橋・島・井澤巧麻、野球部でスポーツ万能のマイクを萩谷・吉高・木原が演じる。
■ミュージカル『GIRLFRIEND』の公開ゲネプロに高橋健介&萩谷慧悟ペア登場
この日のゲネプロには高橋・萩谷ペアが登場。「ここはぜひ見逃さないでほしいというおすすめのシーン」について聞かれると、高橋は「はっきり言うと、僕から始まります。だから、そこです。そこを1番集中して見ていただけたら」とアピールする。萩谷は「物語で第1ピークみたいな展開をするところがあるなと思っていて、この作品でいうと2人の距離がぐっと縮まるシーン。2人で星空を見ながら一節僕が歌わせていただくんですけど、一連の雰囲気をすごく繊細に作っている。全チーム違うし、すごく気に入っているので、ぜひ見てもらいたいな」と語った。
また、演出の小山ゆうなからの言葉で印象に残っているものとして、萩谷は「90年代は同性愛的なものがすごくセンシティブだったという時代背景があると。しかも若い世代でまだ心も未成熟な状態だとしたら、 相手の顔を見る瞬間というのが、1個(大切)」と明かす。「もちろん顔が合う時もあるんですけど、 相手が見ていない時にウィルを見つめるマイクだったりとか、マイクを見つめるウィルだったりとか、すごくいろんな深い意味が出てくるから、『そういうところをいっぱい計算して繊細にやってほしい』と最初の段階でおっしゃっていて、そこから目線というものが自分の中で大きな表現になって。『1つ1つに意味が出てきちゃうな』と思って、キュッと引き締めていただいた言葉でした」と振り返った。
高橋は「お休みの日に、小山さんから『ここはどうしたい?』といった連絡をいただいて返事をさせていただいたんですけど、返信が3時間(後)くらいかな。別に3時間なんて僕は全然遅いと思ってなかったんですけど、『ごめんなさい、息子をイベントに連れていかなくちゃいけなくて。申し訳ないです』と言われて。『この人はちゃんと母をしながら、僕らのことも気にかけてくださっている』という印象がものすごく強くて、本当に感謝だなと、僕の中で大きかったですね」とエピソードを披露。「休みの日はみんな休みたいじゃないですか。でも、息子さんと遊びつつこちらのことをずっと考えてくださってたというのが、すごく素敵」と感謝した。
最後に萩谷は「アンダー25チケット(GF meets U25チケット)が存在しまして、若い人に観てほしいなと思いました。カセットテープとか、アナログなものが登場する重みがあって、僕らもピンと来なかったアナログのものに感銘を受けたので、皆さんも知り合いとか、アンダー25、なんだったらアンダー15くらいの人を引っ張ってきて一緒に観てもらえたらなと思います、いろんな人と観に来てください」と呼びかける。
高橋は「個人的な話にはなるんですけど、ものすごくこの作品に“かけて”まして。何をかけているかというと、生まれてから30年近く経つんですけども、今まで守ってきたこのバージンヘアに、パーマをかけたんです」と意外な方向性で会場を笑わせる。「人生で初めてかけたんですけど、これだけ守ってきた髪に、この作品のため、ウィルになるため、90年代になるためにパーマをかけた。多分女性の皆さんだったら特にわかると思うんです、髪型をいじるというのは。それくらい僕は懸けているということが皆さんに伝わればなと思います」と思いを表した。
公演は東京・シアタークリエにて6月14日〜7月3日。