南海電気鉄道は13日、加太さかな線観光列車「めでたいでんしゃ」の5編成目として7月13日にデビューする「はじまりの めでたいでんしゃ」の内外装デザインについて、詳細が決定したと発表した。運行開始に先立ち、7月11日に試乗会とお披露目会を開催する。
「はじまりの めでたいでんしゃ」は、2000系1編成(2両編成)の内外装を装飾した観光列車。外装は加太の鯛を想起させるうろこ柄を配したデザインとし、「太古といまと未来を結ぶ、かけ橋」を虹色で表現(2両とも共通デザイン)。内装は1両ごとにテーマを決め、異なるデザインとする。
和歌山市駅寄り車両の内装は「太古の記憶」をコンセプトに、和歌山で化石が発見された古代生物(ワカヤマソウリュウ、オウムガイ、メガロドン、ナウマンゾウなど)や、化石版「めでたいでんしゃ」ロゴなど散りばめた。太古の海の水族館にいるような「わくわく感」を楽しめるという。
加太駅寄り車両の内装は、「未来への想いとSDGs」をコンセプトに、未来へ続く扉が描かれたフォトスペースをはじめ、加太の廃材や段ボールを使用したアート作品を飾ることで、まるで虹の中にいるようなデザインとしている。
7月11日に「はじまりの めでたいでんしゃ」の試乗会とお披露目会を開催。試乗会の列車は和歌山市駅10時35分発・加太駅11時5分着で運行され、11時5分から12時までお披露目会を開催。南海電鉄のサイト内「ぶらりたび」にて、6月17日10時から6月21日17時まで参加申込みを受け付ける。参加費は無料。募集人数は80名(先着順)となる。
運行開始日の7月13日は、9時30分から10時27分まで和歌山市駅3番のりばで運行開始セレモニーを開催。出発式などに加え、「はじまりの めでたいでんしゃ」の名称も発表される。10~13時に加太駅構内の「めでたいでんしゃ さち」「めでたいでんしゃ かい」車内にて、加太さかな線沿線飲食店が出店し、加太物産品の販売を行う「めでたいイベント」が開催される。