家事や子育てをしている主婦の中には、「フルタイムは無理だけど、空き時間を使って少しだけ働きたい」という方もいるでしょう。では、主婦が副業をするならどのような仕事を選ぶといいのでしょうか。

今回は、主婦の副業としておすすめの10種類の仕事をご紹介します。月3万円以上の収入が目指せる7種類のほか、まずは手軽に始められる3種類の仕事についても解説しています。「家事や子育てをしつつ、少し収入も欲しい」と考えている方は、ぜひご参考にしてください。

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■主婦におすすめ「手軽に始められる副業」3選

副業を始めるといっても、長い間仕事から離れ、働くことに不安を感じる人もいるかもしれません。そういう方は、まず手軽に始められる仕事からチャレンジするのがおすすめです。ここでは、手軽に始められる3つの仕事をご紹介します。

1.ポイ活

家事や育児のちょっとした空き時間を使ってまず始めたいのは、ポイントサイトなどを利用した「ポイ活」です。ポイントサイトとは、さまざま方法でポイントを貯め、貯まったポイントを現金や電子マネーなどに交換できるサイトのことです。

たとえば、アンケートに答える、クレジットカードを作る、資料請求をする、サイト経由でネットショッピングをするといった方法によりポイントが得られます。

こうしたアクションで得られる1回あたりのポイントは小さいですが、毎日コツコツ続けているうちに、月数千円分のポイントが貯められることも珍しくありません。また、クレジットカードの作成や証券口座の開設などは高額案件で、1件につき数千円〜1万円程度が得られます。

2.アンケートモニター

アンケートモニターは、食品や化粧品、家電などの商品、エステなどのサービスを実際に試し、感想や評価を回答することで報酬がもらえる仕事です。ネットで回答できるアンケートが一般的ですが、指定の会場まで足を運んで商品やサービスを試す場合もあります。

アンケートモニターの仕事をするにはアンケートサイトに登録し、ポイントや現金、商品券、図書カードなどで報酬を受け取ります。報酬の目安は、ネットアンケートの場合は1件5〜30ポイント程度、会場に行く場合は1件2,000円〜1万円程度です。

3.データ入力

データ入力は、クライアントから依頼を受けたデータを、WordやExcelなどにまとめていく仕事です。企業の顧客情報や売上データなどから指定された文字・数字を入力していくものもあれば、セミナーや講演会、取材などの音声データを文字に起こすものもあります。

報酬は、1文字あたり0.1〜1円が目安となりますが、音声データの文字起こしは1時間あたり1〜2万円が相場です。たくさん作業すれば、月数万〜10万円程度稼げる可能性もあります。

■主婦におすすめ「月収3万円以上が目指せる副業」7選

仕事をすることに慣れてきたら、次は「月収3万円以上」を目標に働いてみましょう。月3万円以上の収入が目指せる仕事としては、以下の7つがおすすめです。

4.Webライター

Webライターとは、指定されたテーマに沿って、Webサイトなどに掲載される記事を書く仕事です。そのほかにも、電子書籍の執筆代行やSNSの運用代行など、幅広い文章作成に携わります。

報酬は文字単価や案件ごとに決められ、特別な知識を必要としない内容ほど低く、専門知識が必要な内容ほど高くなります。また、ライティングの経験によっても文字単価は変わります。初心者の場合、1文字あたり0.5〜1円から始めることが多いですが、経験や実績を積むと3〜5円、内容によっては10〜15円など高単価なものが受注できるようになります。

副業で行う場合、月収の目安は3〜10万円程度です。

5.スキル販売

スキル販売は、文字通り「自分の持っているスキルを販売する」ことです。販売できるスキルは、語学や翻訳、コンサルティング、Webデザイン、プログラミングなど多岐にわたります。得意なものを仕事につなげたい人には特におすすめの副業です。

スキル販売を行うには、「ココナラ」や「ストアカ」といったスキル販売サイトを利用するのが一般的です。販売価格は、たとえば「1時間1,500円で英会話を教えます」といったように自分で設定できますので、他の販売者を参考にしつつ、自分のスキルや経験を考慮したうえで決めてみましょう。

6.オンライン秘書

オンライン秘書とは、インターネットを通じ、企業から依頼された事務作業などを代行する仕事です。業務内容は案件によって異なりますが、メール対応やスケジュール調整のほか、一般的な秘書では対応しない経理や総務、営業アシスタント業務、SNS・ブログ運用など多岐にわたる業務があります。

オンライン秘書の仕事をするには、オンライン秘書サービスを提供するサイトやクラウドソーシングサイトに登録して案件に応募するのが一般的ですが、ある程度の社会人経験が求められ、WordやExcel、PowerPointのスキルが必須であることがほとんどです。なお報酬は、時給制の場合は1,500円程度となっています。

7.単発バイト

イベントスタッフや試験監督、採点、交通量調査など、単発のバイトも主婦の副業としておすすめです。土日など自分の都合のいい日を選んで働けますので、平日は家事や子育てで仕事をするのが難しい人も働きやすいのがメリットです。

また最近では、スキマ時間を利用して飲食店やコンビニなどで働ける「スポットバイト」の仕組みも広がっています。単発のバイトは主に求人サイトで、スポットバイトは専用のアプリで探せます。

8.家事代行

家事代行は、家事の時間が確保できない依頼人に代わり、料理や掃除などの家事を行う仕事です。家事代行は依頼人の家へ出向くため自宅で仕事がしたい人には向きませんが、これまでの家事経験を活かしたい場合はおすすめです。

1回あたりの業務時間は2〜3時間が目安で、時給は1,500円程度と一般的なアルバイトと比べるとやや高い傾向にあります。家事代行の仕事をするには、家事代行サービスに登録する必要があり、登録が完了すると、自宅から通える範囲の仕事を紹介してもらえます。

9.せどり

せどりとは、商品を安く仕入れ、フリマアプリやオンラインショップなどで利益を上乗せして販売する仕事です。販売価格から仕入価格や送料、手数料などを差し引いた金額が利益となります。

せどりでは、書籍やゲーム、家電、ファッションアイテムなどさまざまな商品を扱います。また、オークションサイトなどから商品を仕入れ、他のオンラインショップで販売する「オンラインせどり」なら、時間や場所に縛られませんので、副業で行いたい主婦には特におすすめです。

せどりは慣れてくれば月数万円を稼ぐことはさほど難しくなく、本格的に取り組めば月収数十万円も不可能ではありません。

10.動画編集

動画編集は、動画にテロップや音楽・効果音の挿入、トリミング作業などを行う仕事です。企業のPR動画やウェディングムービー、YouTube動画など動画編集の需要は多いため、動画編集スキルのある人ならスムーズに副業につなげられるでしょう。

報酬の目安は1件あたり数千〜数万円で、個人のスキルや案件の難易度によって変動します。なお、仕事はクラウドソーシングサイトや求人サイトなどで見つけられます。

■主婦が副業を成功させるための4つのポイント

これまで家事や子育てに専念していた主婦が副業を成功させるには、どのような点に気を付ける必要があるのでしょうか。特に意識したいポイントを4つご紹介します。

1.副業の目的や目標金額を明確にする

1つめは、「副業をする目的」や「1ヶ月に稼ぐ目標金額」を明確にすることです。自分の中でしっかり目標を定めないと、忙しい日々の中ではなかなか働くための時間を作れないもの。

副業に取り組むモチベーションを上げるには、「趣味の知識を仕事につなげたい」「子どもの習い事代を稼ぎたい」といった副業の目的を明確にし、そのうえで1ヶ月に得たい目標金額を決めてみましょう。

2.家族の理解を得る

もう1つ大切なのは、「家族の理解を得ること」です。たとえば、ポイ活のようにスキマ時間にできる副業だけするならさほど気にする必要はありませんが、ある程度まとまった時間を必要としたり外に出かけたりする副業の場合、あらかじめ家族に伝えて理解を得ておいたほうがいいでしょう。

副業を始めても、家事や子育てを優先するスタイルは変わらないかもしれませんが、場合によっては家族と過ごす時間が減ったり、代わりに家事をやってもらったりする必要があるかもしれません。副業の成功には家族の協力も必要ですので、仕事を始める前に必ず話す機会を設けましょう。

3.自分の得意なことを活かす

全く初めての仕事にチャレンジするのもいいですが、自分の得意なことを仕事に活かしたほうがスムーズに副収入が得られます。これまでに得た知識やスキル、趣味で詳しい分野など、自分の強みを見つけて副業につなげられないか考えてみましょう。

たとえば、美容に興味があって美容の知識が豊富な人がWebライターの仕事をする場合、他の分野について執筆するより、美容に関する記事を書くほうがより有益な内容になるはずです。特定の分野に専門知識があれば文字単価が上がりますし、本人も楽しく仕事ができるでしょう。

副業を始める前に、自分の得意なことは何か、どんなスキルや知識があるか、棚卸しをしてみることをおすすめします。

4.在宅でできる仕事を選ぶ

家事や子育ての合間に働くことを考えると、自宅にいながら完結する仕事を選んだほうが負担が少ないでしょう。たとえば、動画編集の仕事なら、納期までに作業を終わらせればいつ働くかは問われません。子どもが幼稚園に行っている間や就寝後など、1人で集中できる時間を見つけて柔軟に働くことができます。

また、オンライン秘書も、担当している作業の納期さえ守れば、時間の拘束なく働けるケースが多いです。ただし、日中はクライアントと連絡が取れるような体制にしておきましょう。

■家事や子育てを優先しつつ、家庭の事情に合わせて柔軟に働こう

最近はさまざまな形態の仕事がありますので、主婦の方でも家事や子育てを優先しつつ、それぞれの家庭の事情に合わせた柔軟な働き方が可能になります。仕事にブランクがある人は、ポイ活やアンケートモニター、データ入力など手軽に取り組める仕事から始めるのがおすすめです。余裕が出てきたら、作業量を増やす、またはよりスキルが必要な仕事にもチャレンジし、収入アップを目指しましょう。