アイドルグループ・SixTONESの高地優吾(※高ははしごだか)が、舞台『Come Blow Your Horn ~ボクの独立宣言~』の主演を務めることが13日、明らかになった。
同作はアメリカを代表する劇作家ニール・サイモンが3年半の歳月をかけたブロードウェイ デビュー作『Come Blow Your Horn』を原作とするコメディ。映画化もされ、日本でも幾度となく上演された人気作品を、高地が初の単独主演で上演する。控えめで自分に自信がなく内気な弟と、プレイボーイで独身生活を謳歌する兄の対照的な性格や行動が劇の後半に入れ替り、笑いを呼ぶというニール・サイモンらしい作品になっている。
高地が演じるのは、兄に触発されプレイボーイに変わっていく、控えめで内気な主人公バディ・ベーカー。高地はSixTONESのメンバーとして音楽活動も行いながら、舞台『夏の夜の夢』(22年)や3人芝居『星降る夜に出掛けよう』(23年)など俳優としても活動している。
他、プレイボーイで独身生活を謳歌するバディの兄アラン役に忍成修吾、アランの本命の恋人コニー役に岡本玲、女優志望でバディを誘惑するペギー役に松井愛莉が決定。そして、バディとアランの母ベーカー夫人役に高岡早紀、バディとアランの父ベーカー氏役に羽場裕一と豪華な俳優陣が揃った。演出は宮田慶子が務める。
東京公演は新国立劇場 中劇場にて10月3日~20日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて10月25日~28日。
■演出:宮田慶子 コメント
高地さんには、面白い役柄からスマートでスタイリッシュな役まで幅広く演じて頂けるのではないかと感じました。
今回演じて頂く「バディ」は、作者ニール・サイモン自身を投影していると言われており、作者のすべてがこのデビュー作に込められています。兄アランによって巻き込まれる騒動を通して、奥手で慎重な若者が、やがて父母から旅立って、勇気を持って自立して行く姿を、きっととても魅力的に作り上げてくださると思います。
素敵な皆さんと共に、軽快で愉快でダイナミックな「これぞニールサイモン・コメディ!」をお届けしたいと思います。
■バディ・ベーカー役:高地優吾(SixTONES) コメント
正直このお話を聞いた時にはすぐに実感できず、自分でホントに大丈夫か?と思いました。でも、チャンスを頂けた以上はこのチャンスをしっかり掴み、高地優吾の新しい魅力を多くのお客さんに見ていただけるように稽古に励んでいきます!
単独初主演ということに不安もありますが、共演者の皆さんとスタッフさん全員で毎公演大切に頑張っていけたらなと思います。
お話の内容もコメディなのでリフレッシュ感覚で劇場に遊びに来てくれたら嬉しいです!
【編集部MEMO】
舞台『Come Blow Your Horn ~ボクの独立宣言~』あらすじ
バディ・ベーカーは誕生日を期に、実家を出ることに決めた。両親に生活について指図されるのにうんざりしていたし、結婚相手すらも勝手に決めようとしていたからだ。バディと兄のアランは、2人とも父の会社で働いているが、アランは何年か前に家を出て、1人暮らしをしている。アランは本命の彼女コニーがいながら、複数のガールフレンドと付き合い、仕事もそっちのけで、気ままな独身生活を満喫している。家を出たバディは、アランのアパートに転がり込む。
社交的で女性にもてる兄と、内気なバディは、性格は似ていないが仲は良い。バディの親から独立するという決心にアランは喜び、ガールフレンドのいないバディに映画女優志望のペギーを紹介する。部屋に来ることになったペギーを待っていると、訪ねてきたのは、なんと母だった。母は、バディの家出を知った父の反応が心配で、アパートを訪ねてきたのだ。今にもペギーが来そうなので、バディは何とか母を追い返そうと、タクシーを拾いに行っている間に、アランに電話がかかってくる。母が対応するも誰にも内容を伝えられないまま帰ってしまう。
バディがハリウッドの映画プロデューサーの振りをしてペギーと話していると、今度は父が訪ねてくる。バディは「台本作家が来た。大事な話がある」と言って、うまくペギーを追い払う。父は、バディを連れ戻しに来たのだ。アランが帰ってきて3人が対立しているところに電話があり、行き違いで顧客を失ったことが分かる。父は、バディとアランを二人ともクビにして、去っていく。
3週間後、父の横暴ぶりにうんざりした母が、息子たちと一緒に住もうとやって来る。父も母のあとを追ってくる。そこへコニーも現れ、アランのことは、きっぱりあきらめることにしたと告げる。アランは心を決め、コニーに結婚を申し込み、会社のために新規契約を結んだことも父に報告する。アランとコニーと両親はお祝いに出かける。バディが約束をした新しい彼女が訪れるのを待っていると、そこに現れたのは……。