キヤノンは6月11日、「EOS VR SYSTEM」の3D映像撮影用RFレンズ「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」を発表した。キヤノンオンラインショップでの価格は192,500円。6月28日より発売する。
RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYEは、3D・VR映像撮影に挑戦するユーザー向けのRFレンズ。APS-Cに対応し、レンズ構成はUDレンズ×2枚を含む8群11枚。これらを効果的に配置することで画面全体の高画質化を達成している。曲率の大きいレンズで発生しやすいフレアやゴースト低減のため、特殊コーティング技術「ASC(Air Sphere Coating)」も施した。
RFレンズとしては初となるステッピングモーター(STM)駆動の二眼連動AF機構を搭載。一般的なRFレンズと変わらない操作感を維持しながら高速・高精度なAFが可能だ。撮影画角は144度と若干狭くすることで、三脚やジンバル、マイクなどの機材が映り込みにくくなっている。
「EOS VR SYSTEM」専用PCアプリ「EOS VR Utility」や、Adobe Premiere Pro専用プラグイン「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」を使えば、撮影した画角144度のデータから140度分を切り出せる。またアプリの「手ブレ補正機能」を使うことで撮影後の微細な手ブレ補正にも対応している。
フィルター径は30.5mmで後部にゼラチンフィルターを装着可能。最短撮影距離は0.2m、最大撮影倍率は0.03倍。絞り羽根枚数は7枚。本体サイズは最大径が約112mm、長さが54.6mm、重さが約290g(リアフィルターホルダーを含まず)。