キヤノンは6月11日、「EOS VR SYSTEM」の3D映像撮影用RFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」の開発を発表した。アップルの「Apple Vision Pro」の認定入力機器として、アップル製品以外で認定を受けた初の製品となる。現在開発を進めており、2024年内の発売を目指している。
RF-S7.8mm F4 STM DUALはAPS-C対応のRFレンズ。人間の有効視野に近い約60度の画角を備え、さまざまなシーンでの撮影において自然な画角が得られる。AF機構を搭載し、一般的なRFレンズと同じ感覚で操作でき、AFも高速・高精度で扱いやすい。
キヤノンは3D・VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を2021年に始動。手軽に3D映像撮影を楽しみたいユーザーのニーズに応え本製品の開発に至っている。日本で6月28日に発売されるアップルの空間コンピュータ「Apple Vision Pro」の認定入力機器として、アップル製品以外で認定を受けた初の製品となる。
RF-S7.8mm F4 STM DUALと対応のAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R7」で撮影した映像は、アプリ「EOS VR Utility」で「空間ビデオ」の映像フォーマットに変換でき、奥行き感のある3D映像を「Apple Vision Pro」で楽しめるとのこと。
キヤノンは、今後もアップルとの連携で「EOS VR SYSTEM」を強化し、3D映像制作ユーザーのニーズに応えつつ3D・VR映像文化の醸成に貢献していくとしている。