2024年5月26日(日)、一年で最も気持ちのいい気候のもと、自動車趣味人が日曜の朝、コーヒー片手に上質な時間を過ごすギャザリングイベント『Ralphs Coffee and Cars, supported by Octane』が開催された。今回は初となる代官山 蔦屋書店での開催だ。
【画像】代官山 蔦屋書店に歴代ポルシェターボが集結!記事中で紹介しきれなかった自慢のポルシェの数々(写真140点)
事前に発表していた通り、メインテーマは「ポルシェ911ターボ50周年(歴代911ターボ)」(サブテーマは「空冷ポルシェ」)。今回来場頂いたテーマ車両は約60台と、見応えのある台数が集まった。
開場時間の7時には山手通りに空冷&ターボの大行列ができ、朝の代官山の澄んだ空気を震わせる。7時を回り続々と駐車場に車両が入場し始め、テーマ別、年代順に順番に並んだ。今回の参加車両の中で最も年式の古い1955年式の356A Speedsterから、最新の992GTSまでが整然と並ぶ光景には思わず圧倒される。
会場の一角ではシトロエンHバンをベースに製作されたコーヒートラックによるラルフズコーヒー特製ドリップコーヒー及び、その他ドリンクとフードの販売が行われ、参加者の優雅な朝の時間を引き立てた。
また、会場のあらゆるところでポルシェ愛好家たちによる会話の輪ができており、オーナー同士の交流が広がる時間にもなった。
恒例のイベント参加者による投票も行われ、今回は3台の人気車両が選抜された。
選ばれたのは「1991年式 964ターボ」、「1955年式 356A Speedster 」、「1989年式 930 Speedster」の3台だ。
チューニングが施された964ターボは、いかにも「走っている車」といった雰囲気で、男心をくすぐる。オーナーの竹内さんはいつも休日に走らせるのを楽しんでいるそうだ。
356A Speedsterも非常にコンディションがよく、会場内で一際目立っていた。オーナーの山岸さんは6年かけてこの車を探したそう。家族の次に大切と語っていたが、思い入れも人一倍だろう。
930 Speedsterも生産台数が少なく、この型を狙って探していたそう。オーナーの野田さんは今まで開催された全てのRalphs Coffee and Carsに参加されており、今まではコンテスト受賞者を憧れの目で見る側だったという。しかし今回初めて自らが受賞することとなり、まさか自分が受賞するとは思っていませんでしたと語った。
めでたく賞を受賞した3台以外にも魅力的な車両が多く来場した。
このレーシングイエローの991は、レーシングドライバー織戸学氏の車。ホイールを交換し、少しローダウンしているそうだ。ルーフに置かれたセナとリカルドのミニヘルメットが可愛らしい。
最近ではかなり見かけることの少なくなったこのフラットノーズのカブリオレも、会場では多くの人の注目を浴びていた。カラーも珍しい「フォレストグリーン」で、ポルシェマニアにはたまらない一台だろう。
来場したポルシェはそのどれもがオーナーの愛を感じる素晴らしい車両ばかり。紹介しきれなかった他の車両もぜひこちらのギャラリーからご覧いただきたい。
次回の開催は秋頃を予定しているが、テーマなどの詳細は未定だ。次回はどんな車が会場を埋め尽くすのか、octane.jpでの続報をぜひ楽しみにお待ちいただきたい。
文:オクタン日本版編集部 写真:尾形和美
Words: Octane Japan Photography: Kazumi OGATA