小さなお子さんが歯磨きする際、保護者の方は傍で見守っていらっしゃいますか?

近年、歯ブラシ中の転倒による事故が発生しているそうです。

【毎日の歯みがきを安全に】
#歯と口の健康週間 です。歯みがきは大切な生活習慣ですが、歯ブラシをくわえたまま転んだりぶつかったりすると、のどを突く危険も。
○床に座らせるなど安定した姿勢・場所で
○のど突き防止対策品の使用を
保護者が見守って安全に。
詳細は→
https://caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20230608/
(@caa_kodomoより引用)

消費者庁によると、歯ブラシをくわえたまま転倒したりぶつかったりして、子どもがのどを突く事故が増えているのだとか。その数、東京消防庁管内における令和4年までの5年間で、実に182人が救急搬送されているのだとか。

実際に、こんな事故が起きています。

「椅子に座って歯みがきをしていて、歯ブラシをくわえたまま転落した。のどの上部に筋肉に達する傷を負い、入院が必要となった」(3歳)

「子ども用の歯ブラシ(曲がらないタイプ)を使って自分で歯みがきをしていた。一歩踏み出した際に転倒して顔を床に打ち付け、口にくわえていた歯ブラシが上あごに突き刺さった。全身麻酔をして、気管挿管・人工呼吸管理下で歯ブラシを抜いた。抗菌薬治療を行い約1週間後に退院した」(2歳)

「寝転んで歯みがきをしており、一緒にいた年上の子どもと接触した際、歯ブラシでのどの奥を突いた。血の混じった嘔吐が2回あったため救急搬送され、診察後帰宅した。その後も発熱が続くため受診したところ、CT検査で頸部に感染による膿がみつかり、転院して手術となった」(2歳)


単に口腔内を傷つけるだけでなく、突き刺さってしまったり、それが原因で感染症を起こしてしまうこともあるんですね。喉の近くには、大切な血管や神経が集まっているので、十分に気を付ける必要があるようです。

事故を防ぐためのポイントはこちら。

<事故防止のポイント>

保護者がそばで見守る中で、床に座って歯みがきをさせましょう
歯みがき中やその前後に、動き回って転んだり、椅子やソファなど不安定な場所から転落して事故が起きています。床に座らせるなど安定した姿勢・場所で、準備が整ってから歯ブラシを持たせ、歯みがきが終わるまではそばで見守りましょう。周囲にも声をかけてぶつからないように注意を促しましょう。

子ども用歯ブラシは、のど突き防止対策を施したものを選び、保護者が仕上げみがきをする歯ブラシと使い分けをしましょう
歯ブラシの先端が曲がるものや、奥まで入らないようにストッパーが付いたものなど、のど突き防止のために工夫された歯ブラシが販売されています。対象年齢を確認し、使用前には不具合がないかよく確認しましょう。

細長いものを口に入れたまま、持ったまま、動くことはやめさせましょう
歯ブラシに限らず、箸やペン、ストローなど、口に入り長さがある物であれば、のど突き事故が発生するおそれがあります。保護者が見ていないところで持ち出すことがないように、子どもの手の届かないところで管理しましょう。


いかがでしたか? つい手が回らなくて、お子さん1人で歯磨きさせてしまいがちですが、少しの油断が大きな事故に発展することもあります。まずは、のど突き防止対策の歯ブラシを用意するところから始めてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、これからの季節、夏祭りの綿あめやチョコバナナのように、割り箸による事故にも気を付けたいところ。お子さんが一人で食べることのないよう、気を付けましょう。