ホンダがマイナーチェンジを実施して2024年4月に発売したコンパクトSUV「ヴェゼル」に約1.6万件の受注が入っている。どのグレードが人気なのか。新登場のアウトドア風パッケージ「HuNT」の割合は? 受注の中身についてホンダに聞いてみた。

  • ホンダ「ヴェゼル」のマイナーチェンジモデル

    ホンダが4月26日に発売した「ヴェゼル」のマイナーチェンジモデル。写真は「HuNTパッケージ」を装着した「e:HEV X」グレード

マイチェン「ヴェゼル」ってどんなクルマ?

現行型「ヴェゼル」は2021年4月に登場した2世代目。ボディカラーと同色のグリルを装着した「グリルレス」な感じのフロントマスクが特徴の都会的なコンパクトSUVだ。パワートレインは2種類でガソリン車は1.5L DOHC i-VTECエンジン、ハイブリッド車は1.5Lエンジン+2モーターハイブリッド「e:HEV」を搭載する。今回のマイナーチェンジでは、「HuNT」と「PLaY」の2種類のパッケージが選べるようになった。

  • ホンダ「ヴェゼル」のマイナーチェンジモデル
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  • 「HuNT」は「e:HEV X」グレードで選べるアウトドアテイストのパッケージ。専用アルミホイールやカッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュなどが特徴で、ルーフレールが標準装備となる。インテリアにはプライムスムース/ファブリックにカーキ&ネイビーの専用カラーのコンビシートを採用。ファブリックの素材には撥水・撥油機能のある「FABTECT」(ファブテクト)を使っている

  • ホンダ「ヴェゼル」のマイナーチェンジモデル
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  • 「PLaY」は「e:HEV Z」グレードで選べる都会的なコーディネート。以前は「e:HEV PLaY」というグレードが存在したが、マイナーチェンジを機に「PLaY」をパッケージとして設定し直した格好だ。ボディカラーは従来通り2トーンカラーを採用。フロントグリルのアクセントはトリコロールの配色を変更している。ドアロアーガーニッシュはアクセントを効かせたブルーに変更し、個性や遊び心を表現。内装は従来のe:HEV PLaYで好評だったグレージュの色味を継承しつつ、ピンストライプ/ステッチにライトブルーを効かせて都会的で先進感のある爽やかなコーディネートとしたそうだ

グレードごとの価格はガソリン車「G」が264.88万円、「e:HEV X」はFFが288.86万円、4WDが310.86万円、「e:HEV Z」はFFが319.88万円、4WDが341.88万円。e:HEV Xグレード専用の「HuNTパッケージ」を装着すると11万円高、e:HEV Zグレード専用の「PLaYパッケージ」を装着すると35.75万円高となる。月間販売目標は5,000台。

受注の95%がハイブリッド車!

ホンダによれば、ヴェゼルのマイナーチェンジモデルは2024年3月18日に受注を開始し、5月末までに約1.6万台の受注を獲得した。グレードの内訳は「G」が5%、「e:HEV X」が9%、「e:HEV X HuNTパッケージ」が7%、「e:HEV Z」が68%、「e:HEV Z PLaYパッケージ」が11%だ。

受注の約95%がe:HEV搭載のハイブリッド車となっている。マイナーチェンジ前もハイブリッド車の割合は約90%と高かったそうだ。