三井不動産レジデンシャルは6月8日、東京・勝どきにキッズダンススタジオ「WANGAN ACTION DANCE STUDIO」をオープンした。有名プロダンサーによる子ども向けのダンスレッスンを通じて、地域のコミュニティの活性化を図る。メディア内覧会で、担当者に話を聞いた。
住み続けたくなる街を目指して
同社では東京湾岸エリア(勝どき・月島・豊海・晴海・月島・豊洲など)において、スポーツの力を活用したまちづくりを推進するWANGAN ACTIONプロジェクトを展開している。その新たな取り組みとして、ダンススタジオを整備した。
WANGAN ACTION DANCE STUDIO(以下、本スタジオ)は都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅から徒歩約4分という好立地に建つ。もともとバレエ複合施設「ダンスキューブ勝どき」が入っていたが、外観・内観ともに改装して2階に114平米、3階に132平米のダンススタジオを設けた。
WANGAN ACTIONプロジェクトは「住んでからもお客様に幸せを届ける」をテーマに掲げており、マンションというハード面だけでなく、「豊かな時間」「豊かな心」というソフト面も同時に提供することを目指している。
「エリア全体を面で捉え、湾岸エリアの地域活性化を図っていきます。住民が一体となったコミュニティを形成し、長く住み続けたくなる街にするために、食・スポーツ・アート・教育・音楽・環境といった幅広い分野において、住民が楽しみを体験・共有できる活動を支援しています」と同社の担当者。
本スタジオが活動の柱とするのは、キッズダンス界のカリスマプロデューサーと呼ばれる吉川しづ氏(しづにゃん)によるキッズ向けダンスレッスン。このほかDリーグに所属するプロダンサーを招致したレッスン、ワークショップもイベント形式で開催する。担当者は「勝どき=キッズダンスの聖地、と世の中に認識されるところまでいけたら」と夢を語る。
なお、本スタジオで働くDリーグ所属のプロダンサーを東京湾岸エリアの小中学校に派遣することも考えている。「いまやダンスは小学校の指導要領に組み込まれ、中学校の保健体育でも必修化されています。でも一部の学校関係者からは『ダンス経験のない教員がダンスを教えることに不安がある』といった声も届いています。そこで当社が授業のサポートを行います。子どもたちにプロのダンスを間近で見てもらい、何かしらの刺激を感じてもらえたら嬉しいですね」(担当者)。
メディア内覧会にゲストで招かれたプロダンサーのSAKIさんも、本スタジオで働くダンサーのひとり。この取り組みに向けた抱負を聞くと「いまメディアにも取り上げられる機会の増えているダンスです。このような大きなスタジオができることで、勝どきエリアにもダンス文化が根付くのでは、と期待しています。ここでダンスを習った子どもたちが10年後、20年後に大きなステージで活躍してくれたら、もう最高ですね」と笑顔で話してくれた。
■information
WANGAN ACTION DANCE STUDIO
東京都中央区勝どき4-13-4