女優の橋本愛が、2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』に出演することが10日、発表された。横浜流星扮する主人公・蔦屋重三郎の妻・ていを演じる。

橋本愛

大河ドラマ第64作となる本作の主人公は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎。天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期に、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出した人物の波乱万丈の生涯を描く。脚本は、大河ドラマ『おんな城主 直虎』、NHKドラマ『大奥』シリーズなどの森下佳子氏が務める。

橋本が演じるていは、とある市中の本屋の娘。謹厳実直で控え目な女性だが、それが故に損ばかりをしてきた過去をもつ。ある種、世慣れた遊女たちが集まる吉原で育った蔦重(横浜流星)にとっては非常に慣れないタイプの女性であり、ていにとっても蔦重はその出自も含めて受け入れがたい存在であった。しかし「本を愛する」という一点については共通しており、それが二人の絆となり、いつしかかけがえのない存在となっていく。

■橋本愛コメント

このたび蔦屋重三郎の妻、ていを演じさせていただきます。どんな人物であったのか、夫とどんな関係性であったのかなど、彼女についての情報は全くといっていいほど残されていません。だからこそ、森下さんの描くていの姿を、自由に、豊かに演じられたらと思います。
蔦屋重三郎という人物が一体どんなふうに描かれているのか、とても楽しみです。 彼について調べていくうちに抱いたイメージは、野心や反骨心、生命力に溢れる人だということです。
横浜さんがどのように演じられるのか、その姿を妻の立場として、どのような目線で見つめるのか。今はまだ未知ですが、とても楽しみにしています。
これまでに参加させていただいた大河ドラマの作品はどれも宝物で、その存在、その経験が私を生かしてくれている、と感じることが何度もあります。
今回の作品も自分にとって大事なものに、そして見てくださる方々にとって愛すべき存在となるよう、少しでも尽力できたらと思っています。

【編集部MEMO】
橋本愛は、1996月1月12日生まれ、熊本県出身。 2010年『Give and Go』で映画初出演・初主演。 2013年、映画『桐島、部活やめるってよ』などで、『第36回日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞。その他の主な出演作として、映画『リトル・フォレスト』シリーズ、『ここは退屈迎えに来て』、『私をくいとめて』、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』など。 2024年は映画『熱のあとに』、『ハピネス』が公開された。 NHKでは連続テレビ小説『あまちゃん』(2013)、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』、『アナウンサーたちの戦争』 (2023)などに出演。大河ドラマは、『西郷どん』(2018)、『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019)、『青天を衝け』(2021)に続き4作目となる。