アシロは「ベンナビ労働問題」にて、部下とのコミュニケーションに関する調査結果を6月6日に発表した。同調査は2024年5月21日〜22日の期間、20歳以上の男女2,432人を対象にインターネットを用いて行われた。
部下とのコミュニケーションでよく使用する手段を尋ねたところ、80.3%が「対面」と回答した。企業や業界によってケース・バイ・ケースではあるが、次点では「チャットツール(Chatwork/Slack/LINEなど)」(11.5%)となった。
また同じ人を対象として、部下とランチや飲み会の機会はあるか質問したところ、9.3%が「よくある(週に1回以上)」、23.2%が「たまにある(月に数回)」と回答しており、「あまりない」と回答した40.8%も含めると、全体のうち73.3%が部下との飲み会やランチを実施していることがわかった。
続いて、部下とのコミュニケーションが円滑に行われていると感じるか聞いたところ、60%以上が「感じる」と回答。一方で、約4割は部下とのコミュニケーションが円滑に行われておらず、何かしらの課題を感じていることがわかった。
その理由を尋ねたところ、407人が「話す機会が少ない」と回答しており、続いて385人が「考え方・常識が違う」と回答。価値観やジェネレーションギャップなどが原因となり、コミュニケーションに課題が生じているケースが考えられるという。
また、部下に不満はあるか質問したところ、「まったくない」人は20.1%に留まり、79.9%は少なくとも何かしらの不満を抱えていることがわかった。
どんな不満があるか聞いたところ、最も多い不満は560人が選択した「やる気/熱意がない」となり、次点では518人が選択した「言われたことしかできない」となった。
次に、不満がある場合、どう対応するか質問したところ、747人が「話す機会をもうける」と回答し最多となった。
一方で、同程度の711人が「やんわり指摘する」とも回答しており、部下への不満に対して向き合いはするものの、メンタル面への悪影響やハラスメントを懸念してきぜんとした対応や行動に移せないケースがあると同社は推察している。
また、部下への対応に困ったとき、誰に相談するか聞いたところ、1,058人が「上司・先輩」と回答しており、続いて970人が「近い間柄の同僚」と回答した。
他方、「誰にも相談していない」と回答した人も538人と決して少なくないことから、多くの人が部下とのコミュニケーションの悩みを独りで抱えている現状がわかった。