キヤノン6月7日、RFマウントのフルサイズ対応大口径広角レンズ「RF35mm F1.4 L VCM」を発表した。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの価格は253,000円。発売は7月上旬の予定。
RF35mm F1.4 L VCMは、開放絞り値F1.4による大きく美しいボケ味が特徴のLレンズ。2015年9月発売のEFマウントレンズ「EF35mm F1.4L II USM」と比較して、全長が105.5mmから約99.3mmに、重さが約760gから約555gになり、コンパクト化に成功している。今後、このレンズとサイズを合わせた交換レンズを複数投入し、スタビライザー装着時の利便性向上を図るとした。
フォーカスシステムには、VCM(ボイスコイルモーター)とナノUSM(超音波モーターを使った電子式フローティングフォーカス制御を採用。EOS Rシリーズのデュアルピクセル CMOS AFと組み合わせることで高速・高精度なAFが可能だ。
動画撮影用に最適化されたアイリスリングを採用しており、クリックのない絞りや露出制御が可能。アイリスリングは、現行のEOS Rシリーズのカメラではスチル(写真撮影)で利用できないが、開発発表をした「EOS R1」など今後発売する機種ではスチルでも機能するという。現行モデルのファームウエア更新で対応する予定はないという。
最短撮影距離は0.28m、最大撮影倍率は0.18倍、フィルター系は67mm(前部)で、シートタイプのフィルターを装着可能(後部)。絞り羽根枚数は11枚で、本体サイズは直径76.5mm、長さ99.3mm、重さは約555g。