LIFULL seniorは、高齢期の住み替えについてのアンケート調査結果を6月5日に発表した。同調査は2024年5月15日〜5月16日の期間、60歳以上の男女989人を対象にインターネットを用いて行われた。
新しい住居への住み替えの検討度を聞いたところ、「住み替えたくない」が56.0%と半数以上が住み替えの意向がないと回答した。
また、住み替えるタイミングとして「病気や要介護状態になってから考えたい」と回答した人は20.9%、「いつかは元気なうちに住み替えたい」と回答した人は18.7%と2割以下にとどまった。
また、現在の住まいに住み続ける上での不安があるかどうか聞いたところ、全体の52.4%が不安があると回答した。不安の内訳は「階段をのぼることが面倒」「家や庭の管理・清掃が行き届かない」が共に33.4%と最多だった。
また、住居の問題とは別に、現在の暮らしを続ける上での不安があるか尋ねたところ、「不安がある」と全体の51.1%の人が回答した。
不安の内容として最も多かったのは「車が手放せない」(46.3%)だった。次いで「食事作りが面倒だ」(34.9%)、「洗濯や掃除など家事が面倒だ」(30.1%)が挙げられ、「手助けしてくれる人がいない」は5位だった。
もし住み替え先を選ぶなら、重視するポイントを聞いたところ、最も多かったのは「介護サービスを受けられる」(29.2%)、次いで「何かあれば助けを呼べる」(25.3%)と、安心や安全を重視する回答が上位にランクインした。
住み替え意向のある人に絞って、住み替える場合に好ましい住居形態を聞いたところ、「サービス付き高齢者向け住宅」が27.6%と人気を集めた。
しかし、最も多い回答は「わからない」(33.8%)となった。住居形態の種類が数多くあることから、それぞれの違いが分からない、また具体的にイメージができない人が多いと同社は考える。