Netflixのラインナップ発表イベント「Next on Netflix:アニメーション」がこのたびアメリカ・ロサンゼルスのTudum Theaterにて行われ、今後のNetflixの新作アニメ情報が一挙に発表、ラインナップ特別映像も公開された。音楽を久石譲氏が手掛ける『リヴァイアサン』や、2126年の東京が舞台の『Tokyo Override』の制作発表や、『屋根裏のラジャー』の英語吹き替え版キャスト発表、劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』の世界配信も発表。さらに、日本で誕生した「ウルトラマン」の長編CGアニメ映画『Ultraman: Rising』の場面写真も公開され、日本関連作が存在感を発揮している。

  • Netflix シリーズ「リヴァイアサン」2025 年より世界独占配信 Netflix シリーズ「Tokyo Override」2024年より世界独占配信 映画『屋根裏のラジャー』7月5日よりNetflix にて世界独占配信 Netflix シリーズ「Terminator Zero(原題)」8月29日世界独占配信 劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos」《前編》《後編》8月22日よりNetflixにて世界独占配信 (C)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」製作委員会 Netflix映画『Ultraman: Rising』6月14日世界独占配信

■久石譲が音楽を手掛ける『リヴァイアサン』

オリジナル・ソングをあの久石譲が手掛け、『宝石の国』『BEASTARS』『TRIGUN STAMPEDE』で知られるオレンジがアニメーション制作、『エデン』のクリストフ・フェレラ監督、ジャスティン・リーチがプロデューサーを務めるNetflixシリーズ『リヴァイアサン』の配信が決定(25年世界独占配信)。そしてティザーアートと場面写真も公開された。1914年、開戦前夜。生物工学飛行船リヴァイアサンで逃亡中のとある王子と男装の少女が邂逅し、その出会いが歴史を変える。

■AIに最適化された東京の裏側を暴く『Tokyo Override』

AIが暮らしに溶け込み、都市生活の全てが自動化された100年後の東京を舞台に、表向きは“理想的な社会”であるはずの街に潜む巨悪の存在を、はみ出しものの主人公たちが暴いていくSFアニメーション作品、Netflixシリーズ『Tokyo Override』の制作が決定(24年世界独占配信)。そして場面写真も公開された。孤独なティーンエイジャー・ハッカーが、唯一の友人からの頼まれ事をきっかけに、この世界では絶滅寸前のオートバイを乗りこなすはみ出し者グループと出会う。彼らはある死亡事故の調査を通じ、ユートピアと思われたこの街の衝撃の裏側を目撃することになる。なお、国内外で活躍する新進気鋭のストーリーテラー深田祐輔氏と、ハリウッドのメジャースタジオでの経験と自国タイの感性を先進的なアニメーションに昇華するヴィーラパトラ・ジナナヴィンが共同監督を務める。

■『屋根裏のラジャー』7月5日より世界独占配信! 英語吹替版の制作も決定

『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』などのアニメーターとして活躍した百瀬義行氏が監督を務めたスタジオポノックの最新作映画『屋根裏のラジャー』が、7月5日よりNetflixで世界独占配信が決定し、それに伴い英語吹替版の制作も決定、声優陣も発表された。少女アマンダ(声:鈴木梨央/吹替:エヴィー・キッゼル)と彼女の想像から生まれた友達ラジャー(声:寺田 心/吹替:ルイ・ラッジ・ブキャナン)の視点を通じて、人間性と創造力が生み出す奥深い力を描き出す。アマンダの屋根裏部屋から始まる想像の世界の冒険は、2人を不思議な生き物たちが住む世界や見たこともない場所に連れて行く。しかしやがて残酷な力が、想像の友達・イマジナリの世界とその友情のすべてを破壊しようと影を落とす。英語吹替版のキャストには、ブキャナンやキッゼルといった確かな実力を持つ新星に加え、ヘイリー・アトウェル、ジェレミー・スウィフトといったビッグキャストも参加する。

■「ウルトラマン」の長編CGアニメ映画『Ultraman: Rising』の新場面写真公開

円谷プロダクションとNetflixが共同で製作する「ウルトラマン」の長編CGアニメ映画『Ultraman: Rising』(6月14日世界独占配信)からは新場面写真が公開。『KUBOクボ 二本の弦の秘密』のクリエイター、シャノン・ティンドルが監督・脚本、ジョン・アオシマ が共同監督、CGアニメーション制作は『スター・ウォーズ』『ジュラシックパーク』など数々のヒット作を送りだしてきたILM。野球界のスター選手サトウ・ケン(吹替:山田裕貴)のもう一つの姿は地球を守るスーパーヒーロー「ウルトラマン」。その役割を担うべく、ケンは帰国し日本球界の一員として試合に臨む。しかし、突如出現した怪獣ジャイガントロンによって平和な日常は破られる。攻撃が激化する中、ケンは「宿敵」の子である“赤ちゃん怪獣”エミの世話を任せられるというまさかの事態に陥る。新米パパとして奮闘しながら、疎遠になっていた父親との関係や「ウルトラマン」であることの意味と向き合っていく…。解禁された写真では、月夜の下でケンとエミの種や役割を超えた“絆”を感じさせる姿が映し出されているが、果たして――。

■劇場版『美少女戦士セーラームーン Cosmos』8月22日より世界配信

「美少女戦士セーラームーン」シリーズの最新作、劇場版『美少女戦士セーラームーン Cosmos』が前編、後編ともに8月22日よりNetflixを通じて世界配信されることが決定。月野うさぎたちは束の間の平和を取り戻し、普通の女子高生として生活を送っていた。その矢先、うさぎの恋人・地場衛がアメリカへ留学することに。見送りの空港で、うさぎは衛から婚約指輪を渡される。ふたりが未来を誓った直後、衛は何者かの手によってうさぎの目の前で消滅させられてしまう。現実を受け止めきれないうさぎたちの前に、突如セーラーギャラクシア率いるシャドウ・ギャラクティカ、そしてセーラースターライツが現れる。セーラースターライツが敵か味方かわからないまま、セーラー戦士たちは圧倒的な強さを持つセーラーギャラクシアに、力の源“セーラー・クリスタル”を奪われ、次々と消されていく。絶望的な状況の中、うさぎはセーラー戦士としてセーラーギャラクシアへ最後の戦いを挑む。ふたたび自分の愛する人たちに出会えることを信じてー―。自らに課せられた使命と葛藤しながらも立ち向かっていく、セーラー戦士たちの最後の物語が始まる。

■『Terminator Zero(原題)』や『Ghostbusters(仮題)』なども

そのほかにも、「ターミネーター」シリーズ初のアニメーション作品であり、日本のアニメ制作会社プロダクション・アイジーが手掛ける『Terminator Zero(原題)』(8月29日独占配信)、「ゴーストバスターズ」をベースにしたシリーズ『Ghostbusters(仮題)』(近日独占配信)、ザック・スナイダー監督が古代北欧神話を新たに描き出すシリーズ『トワイライト・オブ・ザ・ゴッズ ~神々の黄昏~』(24年秋独占配信)、世界的に有名なK-POPグループでありながら、デーモンハンターとしても活動する姿を描く異色のアクション・アドベンチャー映画『KPop:Demon Hunters(仮題)』(25年独占配信)、スティーヴン・スピルバーグがエグゼクティブプロデューサーを務めるシリーズ『ジュラシック・ワールド/サバイバル・ミッション』シーズン2(秋独占配信)など、さまざまな作品が控えている。

【編集部MEMO】
Netflixは、190以上の国や地域で2億6,960万人の有料メンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービス。各種受賞作を含む幅広いジャンルのシリーズや映画、ゲームなどを多くの言語で配信している。