俳優の小野花梨と風間俊介がW主演を務めたテレビ東京のドラマ『初恋、ざらり』が、第50回放送文化基金賞 ドラマ部門 優秀賞を受賞した。
同作は、ざくざくろ氏による同名コミックの実写化作。軽度知的障害と自閉症を持つ上戸有紗は、 「必要とされると、拒めない...」 と、求めてきた男性につい体を許してしまう。自分に自信が持てない有紗は、新たなバイト先で出会った先輩の岡村さんが気になり始め、不安定な2人の行き先から目を離せなくなる恋の物語を描き、テレビ東京で2023年7月クールに放送された。
この度、第50回放送文化基金賞ドラマ部門で優秀賞を受賞。放送文化基金賞とは、視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた番組・配信コンテンツや、放送文化、放送技術の分野での顕著な業績をあげた個人・グループを対象に表彰するもの。同局ドラマでは、2019年1月クールのドラマ24『フルーツ宅配便』で奨励賞を受賞して以来4年ぶりの快挙となった。
受賞を記念して、広告付き無料動画配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP、TVer)での再配信が決定した。
■北川俊樹プロデューサー(テレビ東京配信ビジネス局ドラマ室) コメント
この度は栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。ドラマ作りの過程にそれほど思い入れがあるタイプではないのですが、同作に関しては例外かもしれません。軽度知的障害を描くというのはやはり非常に難しく、また勇気の必要な作業だったからです。これほど俳優部や監督と話し合ったことは、私の拙い経験ではなかったことでした。だからこそ、主演が小野さんと風間さんで本当に良かったです。脚本を坪田さんと矢島さんに、演出を池田監督に引き受けていただき本当に良かったです。原作の精神性を大事にするという合言葉で、正解のない答えを探した日々は本当に宝物です。
関わってくださった皆さまに改めて御礼申し上げます。また、この賞を励みに、より精進して参りたいと思います。ありがとうございました。