MSIのブースで展示されていたのは、「Z790 Project Zero Plus」という名前のマザーボード。"Project Zero"という名前から分かるように、これは同社の背面コネクタ仕様のモデルなのだが、さらにCPUの右側に視線を移すと、いつもの場所にメモリスロットが見当たらない。代わりに乗っているチップがあるが、これは何?
じつはこれは、昨年末に策定されたばかりのメモリモジュール新規格「CAMM2」のDDR5メモリ。ブース説明員によると、CAMM2は現行のDIMMに比べ、高速で安定しているのがメリットだという。今回の展示では、48GBのモジュールを乗せた状態になっていたが、実際の製品では付属せず、DIMMと同じようにユーザーが購入して装着する形になる。
CAMM2は薄くてフラットなため、M.2のSSDと同じように、基板のヒートシンクで冷却もしやすい。背面コネクタ仕様のマザーボードならば、デザインがさらにスッキリするのも嬉しいところかもしれない。まだ開発中なものの、発売時期は今年末を予定しているとのことだ。
またその隣にも、開発中のマザーボードが置かれていたのだが、こちらもメモリがちょっと変わっている。CPUの右側に、DIMMよりも短いスロットがあり、「Mini_CUDIMM」という名前が書かれている。詳細は分からなかったが、これはオーバークロックに適したものだという。こちらの製品については、発売は未定ということだ。