識学は、「"マウンティング上司"に関する調査」結果を6月4日に発表した。同調査は2024年5月14日~5月15日の期間、20歳~59歳の会社員300人を対象にインターネットを用いて行われた。
職場に"マウンティング上司"がいるか聞いたところ、30.8%が「いる」と回答した。性年代別にみると、大きな差は見られなかったが、"マウンティング上司"が「いる」と回答したのは、やや男性が多かった。
"マウンティング上司"の性別についてみると、「男性」と回答したのが82.3%と圧倒的に高かった。また年齢については半数近い47.0%が「50代」と回答、次いで「40代」が24.7%で続いた。
"マウンティング上司"にあてはまる行動について聞いたところ、「過去の自慢をする」が54.7%と最も多く、「仕事が出来ることを自慢する」(42.7%)、「過去の苦労話をする」(41.7%)、「意見させてもらえない」(41.0%)と続いた。
また、そのような上司に対して、どのような対応をとることが多いか聞いたところ、「無視するようにしている」が36.3%と最も多かった一方で、30.7%は「意見せず従う」と回答した。
続いて、"マウンティング上司"がいるグループのパフォーマンスについて聞いたところ、「高くなると思う」(「やや高くなる」との合計)はわずか16.7%で、83.3%が「低くなると思う」(「やや低くなる」との合計)と回答した。
また「低くなると思う」という理由については、「自分が全てみたいなグループでは波長を乱すから」「全体のコミュニケーションが悪くなるから」「チームワークが取れていないから」など、"コミュニケーション"に関する声が寄せられた。
一方で職場に尊敬できる先輩が職場にいるのかを聞いてみると、「尊敬できる上司がいる」はわずか18.7%という結果になった。
その少ない中での「尊敬できる先輩」の詳細を聞いてみると、「相手の意見に傾聴し、相手を尊重している」「部下の意見や気持ちを汲んでくれる優しい人」「丁寧にコミュニケーションを取ってくれる」など、こちらでもやはり"コミュニケーション"がとりやすい先輩を"尊敬している"という意見が多くみられた。