1more Baby 応援団は6月3日、「夫婦の出産意識調査2024」の結果を発表した。同調査は、2024年4月1日から8日の間、全国の男性(20〜49歳)・女性(20〜39歳)の既婚者2,961人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 日本は子どもを「産みやすい」「育てやすい」国に近づいているか

はじめに、日本は子どもを「産みやすい」「育てやすい」国に近づいているかを聞いたところ、産みやすい国に「近づいていると思わない」76.8%、育てやすい国に「近づいていると思わない」78.1%と、8割近くが「近づいていない」と感じている結果に。

この結果を子どもが1人の人と2人以上の人で比較すると、子どもを産みやすい国に「近づいていると思わない」と答えた人は、子ども1人77.9%:2人以上72.5%、育てやすい国に「近づいていると思わない」と答えた人は子ども1人79.6%:2人以上75.1%となり、どちらも子ども1人の人の方が近づいていないと感じている割合が高く、『2人目の壁』があることが示唆されるという。

  • 日本は子どもを「産みやすい」「育てやすい」国に近づいていない

2017年からの調査結果の推移を見ると、今回の調査結果は「近づいていない」の割合がどちらも最も高くなっていることがわかったという。

また、2021年は「近づいていない」と答えた人のスコアが、今回の結果に次いで高くなっている。同社によると「物価高などが出産、子育て意識に影響したことが推察される」という。

  • 日本は子どもを産み育てやすい国に近づいていないと思う理由

日本は子どもを産みやすい、育てやすい国に「近づいていると思わない」と回答した人に、その理由を聞いたところ、「児童手当の金額が十分でないから」(56.2%)が1番多い回答であった。子育てに対するさらなる経済的なサポート、働く環境の改善、中長期的に安心、信頼できる制度が求められているという。

  • 理想の子どもの人数

また、理想の子供の人数を尋ねると、全体平均では1.74人という結果に。現在の子どもの人数別に見ると、子どもが1人の人は平均1.67人、子どもが2人以上の人は平均2.44人であったが、現在子どもがいない人では平均0.87人となり、55.7%が「子どもなし」を選択していることがわかった。