テレビ東京で毎週土曜日22時から放送している『新美の巨人たち』。6月8日は小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE(50000形)の原点を探り、全米に物議を醸した彫刻作品を訪ねる。
特急ロマンスカー・VSEは、箱根の旅の魅力をさらに高める観光特急として2005年に運行を開始し、2編成で約17年間にわたりのべ600万km以上を走行した「鉄道車両の名作」。2022年3月に定期運行を終了し、2023年12月で完全引退した。のべ乗車人数は約2,000万人にのぼる。
番組では、特急ロマンスカー・VSEの原点を求め、抽象彫刻の祖と呼ばれたブランクーシが約100年前に制作した彫刻作品「空間の鳥」を訪ねる。伝統的な彫刻を激変させた大胆な表現の同作品は、「アートか、工業製品か」と論議を巻き起こし、ついには作品をめぐって全米を揺るがす裁判まで勃発したという。
芸術の歴史に新たな1ページを開いたといわれる傑作にして問題作「空間の鳥」。同作品とロマンスカー・VSEの関わりとは。筋金入りの鉄道ファン・市川紗椰さんと、ロマンスカーの設計者・建築家の岡部憲明氏が誕生の謎に迫る。『新美の巨人たち ロマンスカーの原点! ブランクーシ「空間の鳥」×市川紗椰』は、6月8日の22時から22時30分まで放送。BSテレ東でも6月15日の23時30分から24時まで放送される。