映画『蛇の道』(6月14日公開)の日本外国特派員協会 上映会が5日に都内で行われ、柴咲コウ、黒沢清監督が登場した。
同作は、巨匠・黒沢清監督の最新作で、セルフリメイク作品。全編フランスロケ、フランス語で撮影された。何者かによって8歳の愛娘を殺された父、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)は、偶然出会った精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。とある財団の関係者たちを2人で拉致していく中で、次第に真相が明らかになっていく。
■柴咲コウ、フランスは「居心地よかった」「仕事がしやすい」
海外メディアの前に登場した柴咲は流暢な英語を披露。「みなさん、本日はお招きいただきありがとうございます。この背後にある青い幕は何度も拝見していますが、このように黒沢監督と一緒に作品を携えて、ここに登壇させていただけることを大変光栄に思います。そして黒沢監督と一緒にお仕事ができたことも大変嬉しく思っております。きょうはぜひフランス語で自己紹介をと思っていたのですが、ただ、残念ながら現在はほとんどフランス語ができません。(フランス語で)ごめんなさい。皆さんに作品を楽しんでもらえたら嬉しいです」とフランス語も交えながら挨拶した。
この挨拶が日本語に通訳されると、柴咲は一瞬驚いたような表情を見せ「すみません! 日本語も自分で言うべきでしたよね…… ご丁寧にありがとうございます」と気遣いを見せていた。
また、「作中にはフランスに馴染めた日本人とそうでない日本人が登場するが、フランスには馴染めましたか?」という質問が寄せられると、柴咲は「私はフランスはとても居心地よかった」と回答。その理由について「ちゃんと議論ができて、私はこう思う! 私はそうは思わない! と言っていいような雰囲気というのが空気ににじみ出ていて、とても仕事がしやすいなと思いました」と説明した。