厚生労働省は6月5日、2023年の「人口動態統計月報年計(概数)」を発表。同調査では、1人の女性が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率が過去最低の1.20、出生数は72万7277人と過去最少を記録したと伝えた。

  • 2023年の出生数は過去最少の約73万人 - 出生率も過去最低

23年の合計特殊出生率は、8年連続で低下しており、前年の1.26より0.06低下した。この内訳を母の年齢(5歳階級)別にみると、最も出生率が高いのは、30~34歳。都道府県別にみると、沖縄県(1.60)が最も高く、宮崎県(1.49)、長崎県(1.49)と続いた。一方で合計特殊出生率が最も低いのは東京都(0.99)、次いで、北海道(1.06)、宮城県(1.07)となった。

23年の出生数は、前年の77万759人より4万3482人減少し、過去最少に。出生数を母の年齢(5歳階級)別にみると、45歳以上で前年より増加し、他の各階級では減少した。データからもわかるように、日本の少子化に歯止めがかからない状況が見える。