俳優の山田孝之と仲野太賀がW主演を務める、映画『十一人の賊軍』(11月1日公開)の本編映像4種、および新キャストが5日、明らかになった。

映画『十一人の賊軍』

■映画『十一人の賊軍』新キャストと映像を公開

この度、主演2名の役柄が判明。山田は女房を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害して罪人となり、砦を守り抜けば無罪放免の条件で決死隊として戦場に駆り出される駕籠屋の男・政を演じる。仲野は新発田の地を守るために罪人たちと共に戦場に身を置く剣術道場の道場主・鷲尾兵士郎役。立場の違う2人を軸に、戊辰戦争のさなか旧幕府軍VS新政府軍の戦いに巻き込まれていく人々の葛藤を集団抗争劇として描いていく。

一筋縄ではいかない罪人集団として、武士から金を巻き上げたイカサマ博徒・赤丹役の尾上右近、自分を捨てた男の家に火をつけた新発田の女郎・なつ役の鞘師里保、新発田の花火師の息子・ノロ役の佐久本宝、数多くの女犯により死罪を言い渡され坊主・引導役の千原せいじ、ロシアへ密航を試みてお縄になった医師の倅・おろしや役の岡山天音、一家心中を試みるも自分だけ死ねなかった三途役の松浦祐也、侍の女房と恋仲になった色男・二枚目役の一ノ瀬颯、辻斬りで複数人を殺害した浪人役の小柳亮太、強盗殺人を働いた剣術家・爺っつぁん役の本山力の9名が集結。罪人として囚われていた彼らは決死隊として集められ、運命に抗っていく。

そして罪人たちの運命と深く関わりを持つ登場人物として決死隊隊長・入江数馬役の野村周平、新発田藩士・仙石善右エ門役の音尾琢真、官軍先方総督府 参謀・山縣狂介役の玉木宏、新発田藩城代家老・溝口内匠役の阿部サダヲたちの出演も明らかになった。今作はすでに北米、ドイツ語圏での配給も決まっている。

初のビジュアルも公開。菩薩とそれを守る龍の刺青が大きく彫られた山田の背中が目を引くビジュアルは、く曇天の空が不穏な空気を放っている。11人の賊たちが、理不尽な現実に翻弄されていくであろう戦場に赴く後ろ姿からは、それぞれの内なる熱量と覚悟が描かれ、激しい死闘が繰り広げられる予感が込められたビジュアルとなっている。

劇場版15秒予告は孤軍奮闘する11人の様子が垣間見られる映像となっており、吊り橋の上を駆け抜けていく疾走感と壮大なスケール感を見せる。山田が言い放つ「外道ども」とは一体誰を指すのか気になる映像となっている。「WE WON'T LOSE篇」では、彼らの魂の熱さが伝わってくるようなオレンジ色に燃える炎が描かれ、バタバタと人が倒れていく様子が戦場の過酷さを表している。

「くたばりやがれ篇」では、山田が獅子の如く咆哮し、決死の覚悟で敵に挑む仲野の姿が映し出される。物見櫓から11人が敵を睨む姿が。「ぶっ殺してやる篇」は、11人中唯一の女性である鞘師が力の限り叫ぶ様子が映し出され、燃え盛る導火線の先には何があるのか気になる映像に。4種とも違うさまざまなモーションで映画タイトルが出てくる映像となっている。

【編集部MEMO】
映画『十一人の賊軍』あらすじ…舞台は 1868 年、「鳥羽・伏見の戦い」を皮切りに、15 代将軍・徳川慶喜を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」で争われた“戊辰戦争”。明治維新の中で起きた内戦であり、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代である。その戦いの最中、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11 人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く。

(C)2024「十一人の賊軍」製作委員会