国府津駅から徒歩数分、1号線沿いでひときわ存在感を放っている木造家屋、その1階に「精進カフェ マリアージュ(毬亜樹)」はあります。
古民家というより歴史的建造物という表現がしっくりくるような佇まい、聞けば登録有形文化財とのことで、なるほど今ではなかなかお目にかかれない意匠、技法があちこちに。
かつて陶器屋さんだったこともあってか豊富なデイスプレイ棚はそのまま活かし、提供用のお酒や販売用の器、食品、各国の雑貨などが並んで、店内はとても賑やか。
オーナー作の書や常連さん寄贈の絵なども飾られています。
オーナーが大の坂本龍馬ファンであることから、龍馬の誕生日に因んで21年の11月15日にオープン。カフェタイムもバータイムも、精進カフェならではの豆と野菜中心の料理を提供しています。
取材日のおまかせランチ2,200円(税込)は、前菜10品、お椀(揚げ物)、食事(ご飯とスープ)、デザート。コース仕立てて出てくるスタイルです。
こちらが前菜。野菜サラダ、カボチャと高野豆腐の煮物、切り干し大根、ピクルス、きんぴら、茄子の煮浸し、セロリとザクロの種のマリネ、車麩のフライ、もずく酢、胡麻豆腐。野菜がたっぷり摂れるうえ、少しずつ色んな種類が食べられるのは嬉しいですね。料理に合わせてセレクトされている器を見るのもお楽しみの一つです。
マリネはザクロの種がプチプチとして、見た目も食感も新鮮。
胡麻豆腐は濃厚でクリーミー、バータイムでも人気の一品だそう。
お出汁で食べる大豆ミートの揚げ物は、水分を絞った大豆ミートの生地に、シャキシャキのズッキーニや人参が加わり、しっかりとした歯ごたえ。生姜が程よく効いて、箸が止まらない美味しさでした。
この日の食事は、大豆と小豆入りのお赤飯と白いんげんベースの野菜スープ。具沢山でトロリとしたスープは食べ応えがありました。
天草から手作りしたという寒天スイーツを完食すると、お腹がパンパンです。
米粉のケーキやキャロットケーキなど、オリジナルケーキも日替わりで数種類ずつ並びますが、もうお腹にゆとりはなく、スパイスたっぷりというキャロットケーキ500円(税込、ランチセットの場合)をテイクアウトしました。次回はゆっくりお茶の時間にも訪ねてみたいと思います。
店名の「マリアージュ」には、料理とお酒のマリアージュだけでなく、器、人、モノ、音楽、、色んなマリアージュを楽しんで欲しいとの想いが込められていて、オープン以来、演奏会をはじめ、さまざまなイベントが開催されているそう。「まずは営業日を増やすことが目標、、、」そう言って笑うオーナーの頭の中では、すでに新たなマリアージュを生み出すアイデアが浮かんでいるようです。詳しくは、ぜひインスタグラムをチェックしてみてください。
店舗情報
【精進カフェ マリアージュ shojin cafe MARIAGE】■住所:256‐0812 神奈川県小田原市国府津3-13-4■電話番号:080-3520-2046■営業日時:・水、日・祝 カフェタイム 11時~・金、土 バータイム 19時~ *Pなし