イースマイルは、梅雨前に知っておきたい「梅雨時期の正しいダニ対策」について紹介する。
ダニが活動的になる気温20度以上、湿度60%以上のまさに梅雨時期に増やさない対策が必要であるとダニ類の分類学や生態学を専門とし、法政大学国際文化学部教授である島野 智之先生は言う。
また、家の中に潜む9割はチリダニで人のフケやアカを餌とするが人を刺すことはなく、人を刺し、強いかゆみを起こすのはツメダニという種類で、ツメダニはチリダニを餌とし繁殖していくため、まずはチリダニを増やさない環境が大事だという。
さらにチリダニは非常に繁殖力が高く、一生のうちに卵を100個産み、すると1ヶ月半で30匹が2万匹にまで増加することもあるとのこと。
梅雨時期の正しいダニ対策について聞いたところ、初期段階でチリダニ類を撃退することや、 エアコンの除湿器を有効活用すること、掃除は朝早くか、夜遅く帰ったときにすることだという。
また、小麦粉やお好み焼き粉の管理には注意が必要な上、減らしたダニを増やさないことが重要であり、掃除機がけは少なくとも1週間に1回以上、市販のダニ捕りシートの活用も有効的と言う。
家庭でダニ対策を行っているかを調査したところ、半数以上が「できていない」と回答。また、何かしらのダニ対策をしている人に対策場所を聞いたところ、「ベッド(寝具)」に続き、「カーペット」、「衣類」を意識して対策しているという結果となった。
同調査は、2024年3月8日、普段枕を使用する 1,000人を対象に、インターネットを用いて行われた。
家庭内にダニが多く潜む場所について聞いたところ、一番は「布団や枕(寝具)」で、敷布団の表面1m2あたりには平均1,000匹、枕はたった1gのホコリあたり1,500匹いるという。
次いで「床面」、「クローゼット」、「衣類や衣類の収納容器」、「ぬいぐるみ」の順に多く潜んでおり、調査結果と比べると、「衣類」は対策をしているものの、「クローゼット」まで行き届いていなかったり、子供を持つ家庭に多いと思われる「ぬいぐるみ」に関しても少し意識が低いということが分かった。