アンファーは5月31日、2024年度の「薄毛の境界線」に関する意識調査の結果を発表した。調査は全都道府県各100人、合計4,700人を対象に行われた。

  • 薄毛の境界線

おでこの広さ、何cmからが薄毛?

おでこの広さ(眉毛の上から生え際まで)4cm~8cmの選択肢の中から、4cm・5cmと回答した人を「厳しい」、7cm・8cmと回答した人を「寛容」とし、薄毛と感じる認定ライン「薄毛の境界線」について質問したところ、回答数の最も多かった境界線は6cmとなった。また、全回答の境界線平均値は6.08cmとなり、前年比-0.02cm、一昨年比は約-0.1cmと2年連続で減少していることがわかった。この結果から、日本全体が年々薄毛に対して厳しい見方を持つようになっていることが明らかになった。

  • おでこの広さが何cmからが「薄毛」だと思いますか?

年代別では、20代の平均値は5.9cmと最も厳しい結果となり、若い世代が見た目に対して非常に敏感であることがわかる。この背景として、SNSの普及により日常的に自分の見た目を意識する機会が増えていることや、近年の美容意識の高まりによる男性用コスメ市場の拡大も一因だと考えられる。実際に、男性用のスキンケアやヘアケア製品の市場は年々拡大しており、薄毛に対する関心の高まりも伺える。

  • 男性年代別/女性年代別

薄毛に最も厳しい都道府県は?

  • 薄毛の人に厳しい都道府県ランキング

薄毛の境界線に厳しい都道府県は愛知県となった。愛知県が薄毛に厳しい理由としては、県民性として自己管理や見た目に対する意識が高いことが挙げられる。また、働き方に関する調査において、全都道府県の中で愛知県は「モバイルワーク」が最も多いという結果も出ていることから、ビジネスシーンやリモートワークでの見た目に対する重要性が特に強調されているようだ。さらに、頭皮ケアにおける都道府県調査では「シャンプーやコンディショナーは頭皮ケア用を使っている」全国第1位、「発毛剤を使用している」全国第2位などと、日ごろの頭皮ケアに対する意識が高いことが伺える。

一方、最も薄毛の境界線に寛容な都道府県は長野県。長野県は「現在薄毛に悩んでいる」都道府県ランキングで第47位と、薄毛に対する悩みが全国で最も少ない結果となった。また、長野県は健康的な食生活を送る都道府県調査ランキングで第2位に位置しており、見た目よりも内面的な価値観を重視する傾向が強いことが伺える。勤務状況に関する調査でも、長野県は在宅勤務日数が最も多い地域となっており、柔軟な働き方が普及している。このような環境は、ストレスの軽減に寄与し、結果として薄毛のリスクが低くなると考えられる。